各国代表 2023.02.27

100度目の対決は14人×14人の熱闘に。前欧州王者フランスが好調のスコットランドを下す

[ 編集部 ]
100度目の対決は14人×14人の熱闘に。前欧州王者フランスが好調のスコットランドを下す
スコットランドのヒュー・ジョーンズを止めるフランスのガエル・フィクー(Photo: Getty Images)


 2023シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)の第2節で世界ランキング1位のアイルランド代表に敗れ、テストマッチの連勝は「14」で止まったディフェンディングチャンピオンのフランス代表だが、パリのスタッド・ド・フランスで現地時間2月26日におこなわれた第3節で、開幕から2連勝と好調だったスコットランド代表を32-21で下し、大会連覇に望みをつないだ。

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 この2チームによる通算100度目の対決となった大勝負は、波乱の展開となった。

 前半6分にスコットランドのLOグラント・ギルクリストが危険なプレーで一発退場となり、その前に先制の7点を入れていたフランスはまもなく連続トライを挙げ、一方的な試合になるかと思われた。

 しかし、10分、今度はフランスのPRモアメド・アウアスがヘッドコンタクトでレッドカード、退場で14人対14人となった。

 18分にフランスのFBトマ・ラモスがインターセプトから独走し、19点ビハインドとなったスコットランドは、果敢に攻め続け、粘り強いフランスのディフェンスに何度もチャンスを阻まれていたが、25分にようやく崩し、CTBヒュー・ジョーンズがトライを奪い返した。

 その後、フランスがペナルティゴール(PG)で加点したが、スコットランドは47分(後半7分)にもCTBジョーンズの力強い走りでゴールに迫り、たたみかけ、チャンスを作った背番号13がフィニッシャーとなり、コンバージョンも成功で8点差に詰めた。

 スコットランドはディフェンスでも奮闘した。

 再びフランスがPGでリードを広げたものの、勢いがあったスコットランドはさらに67分、ゴール前のスクラムでアドバンテージを得て攻め込み、SOフィン・ラッセルがトライ。自らコンバージョンを決め、4点差とした。

 しかし、フランスは踏ん張った。リスタート後、残り約11分間を敵陣でプレーし続け、試合終了間際にはCTBガエル・フィクーがチーム4トライ目を獲りきり、勝利を決定づけるとともにボーナスポイントも獲得し、熱闘はノーサイドとなった。

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