セブンズ 2023.02.27

男子セブンズ日本代表はロサンゼルス大会14位。優勝はニュージーランド。

[ 編集部 ]
男子セブンズ日本代表はロサンゼルス大会14位。優勝はニュージーランド。
チリ戦で逆転勝ちにつながる2トライを決めた松本純弥(C)JRFU


 アメリカのロサンゼルスで開催された「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2023」の男子・第6ラウンドは、現地時間2月26日に順位決定戦がおこなわれ、男子セブンズ日本代表は16チーム中14位に終わった。

 初日のプール戦で1勝2敗だった日本は、9位以下のトーナメントに臨み、ウルグアイに7-19で敗れた。
 序盤に根気よくボールをつなぎ、今大会でデビューのケレビ ジョシュアがゲインすると、石田吉平がサポートし、オフロードパスをもらったキャプテンの林大成がゴールへ駆け抜け先制した日本。
 しかし、ハーフタイム前にパスミスとペナルティから連続失点し、逆転された。
 7点ビハインドで迎えた後半、相手に反則が続いてチャンスになりかけたがブレイクダウンで勢いを止められ、終盤にはイエローカードを提示され1人少ない時間帯にトライを許し、敗れた。

セブンズ日本代表デビューで躍動したケレビ ジョシュア。サンゴリアス所属の豪代表サム・ケレビの兄(C)JRFU

 だが、13位以下のトーナメントではコアチームの意地を見せた。招待チームのチリと対戦することになり、終盤に2トライを挙げて24-19と逆転勝ちした。
 キックオフ直後、ケレビが危険なプレーでシンビンとなり、数的不利の時間帯にチリに先制されてしまったが、前半3分、敵陣深くに入ってPKを得ると、林がクイックタップから仕掛けてトライ。その後、チリ期待の18歳に快走を許したものの、ハーフタイム前、日本は自陣深くのラインアウトスチールからボールをつないで攻め上がり、ゲインとオフロードの連続でチャンスとなり、野口宜裕がフィニッシュして2点差に詰めて折り返した。
 後半もチリが先手を取って点差を広げられてしまったが、日本は食らいつき、6分、松本純弥がディフェンスを破ってトライを挙げ、コンバージョンも決まり19-19の同点に追いついた。
 リスタート後、チリの選手が抜け出しピンチとなったが、古賀由教が猛追で止めて落球させ、日本は勝利への執念を見せる。
 そしてホーンが鳴ったあと、チリのラインアウト失敗でボールを手にした松本がゴールを目指して力走し、タックルされながらもトライを決め、歓喜となった。

若手や新しい選手たちにも経験を積ませる男子セブンズ日本代表のサイモン・エイモーHC(C)JRFU

 この勢いのまま、最終戦も勝ってロサンゼルス大会を締めくくりたかった日本だが、13位決定戦は、開催国のアメリカに7-31で敗れた。
 開始20秒で先制したアメリカが3分にもボール奪取からトライを挙げ、追う展開となった日本。7分に副島亀里ララボウ ラティアナラが切り込み、オフロードパスをもらった野口がゴールへ持ち込み7点を奪い返したが、アメリカがハーフタイム前にリードを広げ、後半のがまんの攻防から得点を重ねたのもアメリカで、日本は敗れた。

 なお、ロサンゼルス大会で優勝したのはニュージーランド。決勝はアルゼンチンと対戦して22-12で競り勝ち、第5ラウンドのシドニー大会に続いて今季2冠目を獲得している。

 次はカナダのバンクーバーが舞台となり、現地時間3月3~5日に男女合同で開催される。

NZは総合ランキングでもトップを走る(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)

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