コベルコ神戸スティーラーズが勝率5割に戻す 静岡ブルーレヴズに逆転勝ち
コベルコ神戸スティーラーズが14点ビハインドからの逆転勝ちで今季リーグワン4勝目を挙げ、勝率を5割に戻した。2月19日、ホームの神戸ユニバー記念競技場で静岡ブルーレヴズと対戦し、32-29で競り勝った。
2連勝と好調の静岡に先制トライを許した神戸だったが、前半7分、SO李承信がゲインし、パスはつながらなかったものの、ルーズボールをSH日和佐篤がドリブルしてゴール前で確保し、体を伸ばしてゴールラインに押さえ同点トライが認められた。
8-8で迎えた25分には、敵陣深くに入ってフェイズを重ね、CTBマイケル・リトルが軽快なステップで次々とタックラーをかわし、勝ち越した。
しかし、31分にリトルが故意の反則を犯し、10分間の退出となって流れが変わる。
数的有利となった静岡はまもなくトライを奪い返し、36分には神戸のパスが乱れると、WTB奥村翔が足にかけてドリブルし、自らトライゲッターとなり逆転した。
7点リードで折り返した静岡は、後半の序盤にいくつかチャンスをつぶしたが、53分(後半13分)、交代で入ったばかりのSOサム・グリーンがディフェンスを破ってゴールへ走りきり、点差を広げた。
だが、15-29とされた神戸は58分、ゴール前でPKを得ると、CTBリトルがクイックタップで仕掛け、トライを決めて流れを引き戻した。
そして、神戸は72分のピンチをFB山中亮平の粘り強いディフェンスでしのぐと、アドバンテージをもらっていた静岡の直後の攻撃に対しても踏ん張り、WTB山下楽平が相手パスをカットしてビッグゲインし、逆襲。敵陣22メートルライン内で追いつかれたが、サポートもついて攻め込み、最後は赤いジャージーの8番、マルセル・クッツェーがインゴールにねじ込んだ。コンバージョン連続成功で29-29の同点となった。
そして78分、敵陣に入った神戸は、5番をつけたJD・シカリングがラインアウトスチールを決めて攻めに転じ、フェイズを重ねて相手に反則があり、ショットチャンスを得る。SO李がペナルティゴールを決めて勝ち越しに成功し、これが決勝点で逆転勝利となった。
コベルコ神戸スティーラーズはこれで4勝4敗(勝点19)の6位、3連勝を逃した静岡ブルーレヴズは8位で2勝1分5敗(勝点15)となった。