男子日本はシドニーセブンズ全敗で最下位タイ。エイモーHC「エラー多過ぎ」。優勝はNZ。
7人制ラグビー(セブンズ)のトップクラスが約半年間にわたって世界各地を転戦する「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2023」は、1月27~29日にかけてシドニー大会が開催され、男子セブンズ日本代表は15位タイ(最下位)に終わった。
男子プールDで3戦全敗だった日本は最終日、9位以下の順位決定トーナメントに臨み、前週のハミルトン大会で優勝したアルゼンチンに挑んだが、12-19で惜しくも敗れた。
序盤に連続失点し、前半最後に宮上廉がハンドオフでタックラーを振りきってゴールへ駆け抜け、5点差に詰めて折り返した日本。
後半早々、相手にイエローカードが出て数的有利となり、副島亀里ララボウ ラティアナラのターンオーバーでチャンスになりかけたが、パスがやや乱れて落球し、得点につなげることができなかった。
直後のスクラムから相手にトライを許して点差を広げられた日本は、終盤、チーム一体となって懸命にボールをつなぎ、栗原優がフィニッシャーとなって7点差に詰めたものの、リスタートのキックオフを失敗し、追いつくことはできなかった。
そして、13位以下のトーナメントではウルグアイに19-24と競り負け、シドニー大会は全敗で最下位が決定。
この試合も相手に先制され、前半4分に植田和磨が右外を振りきってトライを奪い返したが、7分、ウルグアイにプレッシャーをかけられボールを失いカウンターを許し、5点ビハインドで折り返しとなった。
日本は、後半2分に敵陣深くに入って福士萌起がインゴールに持ち込み、3分にはブレイクダウンでPKを得てから速攻で宮上がトライを決め、19-12としたが、5分、自陣深くでパスをカットされ、失点。コンバージョンも決まって同点とされた。
そして、リスタートのキックオフボールをウルグアイが確保してトライにつなげ、これが決勝点となり、日本は惜敗となった。
男子セブンズ日本代表のサイモン・エイモー ヘッドコーチは、「シドニー大会も悔しい結果となり、初戦で津岡(翔太郎)選手が(負傷で)抜けたことも、チームにとっては大きな痛手でした。一方、今大会を通して選手たちが示してくれた努力、戦う姿勢には満足しています。5試合中4試合は最後の1プレーで勝てるチャンスもありましたが、プレッシャーと疲労の中でやりたいことができませんでした。全体としていくつかのエリアが改善されたことは良かったのですが、個々のエラーが多過ぎました。ブレイクダウンの精度も低く、我々がワールドシリーズで戦うためには、あらゆるコンタクトエリアで技術的に優れている必要があります」と反省した。
シドニー大会の男子優勝はニュージーランド。ノックアウトステージでサモアとフランスを下し決勝に進むと、ファイナルはライバルの南アフリカに38-0と快勝し、今季1冠目を獲得した。今大会では女子代表も優勝しており、ニュージーランドは男女でW制覇となった。
男子のワールドセブンズシリーズ2023は次が第6ラウンドとなり、現地時間の2月25、26日にアメリカのロサンゼルスで開催される。