スピアーズが辛勝で不敗継続。ブラックラムズは24点差ひっくり返すも勝利を逃す。
リーグワンで今季負けなしのクボタスピアーズ船橋・東京ベイは1月29日、ホームの江戸川区陸上競技場でリコーブラックラムズ東京と対戦し、24点リードをひっくり返されたが40-38で競り勝ち、5勝1分で2位キープとなった。惜敗のブラックラムズは2勝4敗。
最初の20分間でスピアーズが24得点し、一方的な展開になるかと思われた。
ペナルティゴール(PG)で先制したスピアーズは前半11分、ゴールに迫ってLO青木祐樹がピック&ゴーで最初のトライを決め、13分には相手のラインアウト失敗から攻めに転じ、SOバーナード・フォーリーがループからディフェンスを破ってSH藤原忍のファイブポイントを演出した。さらに、18分にはゴール前の連続攻撃から主将のCTB立川理道がキックパスを放ち、捕球したWTB根塚洸雅がタックラーをかわしてトライ。24-0となった。
しかし31分、フォーリーのプレーが不当と判断され、イエローカードが出て流れが変わる。
数的有利となったブラックラムズは33分、敵陣深くに入り、ラインアウトモールから持ち出したゲームキャプテンのFL松橋周平がインゴールに突っ込み得点。36分にはSOアイザック・ルーカスのチャンスメイクからFL柳川大樹が抜け、ゴールへ走りきった。
ブラックラムズの勢いは止まらず、47分(後半7分)には自陣深くのブレイクダウンでSH高橋敏也とFL柳川が奮闘してターンオーバーすると、WTBネタニ・ヴァカヤリアがディフェンスを揺さぶったあとCTB池田悠希がゲインし、パスをもらったWTBメイン平も力走してキック、そのボールをチェイスしたSOルーカスが確保してインゴールに押さえ、見事なチームトライとなった。FBマット・マッガーンはコンバージョン3連続成功で、3点差に詰めた。
その後、スピアーズが再び突き放したものの、ブラックラムズはルーカスが走りで魅せるなど食らいつき、4点差で迎えた終盤の70分、マッガーンがキック&チェイスで競り勝ってトライが認められ、逆転となった。
しかし、37-38とされたスピアーズは77分、相手に反則があり、SOフォーリーがPGを決めて再びリードを奪った。
2点を追うブラックラムズは、75分に危険なプレーをした選手が退出となって1人少なくなりながらも粘り、土壇場、敵陣の中盤で攻め続けてアドバンテージを得る。
だが、SOルーカスが10メートルライン付近からドロップゴールを蹴ったが届かず、FBマッガーンがほぼ正面からPGを狙うもわずかに外れ、スピアーズの勝利となった。