“もうひとつの花園”でも好プレー連発。U18合同チーム東西対抗戦は東軍が勝利。
部員不足により単独校で15人制試合に参加できなかった高校ラガーマンにも夢と希望を与える“もうひとつの花園”、第15回U18合同チーム東西対抗戦が1月5日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれ、出場選手たちが好プレーを連発した。試合は13-12で東軍が勝った。
序盤、西軍のHO村上優星(宮崎・日向高)とNO8安藤聡真(徳島・城北高)が完璧なダブルタックルでチームを盛り上げ、SO佐藤桜太(徳島・脇町高)が積極果敢な走りで勢いをつければ、東軍はWTB周佳男(東京・玉川学園高)が軽快なフットワークを披露、14分にはSO本間太陽(福島・松韻学園福島高)がブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、FB佐々木響真(宮城・古川工業高)が約45メートルのペナルティゴールを決め先制した。
西軍は16分、スクラムでペナルティを得ると、N8安藤がクイックタップから仕掛け、パスをもらったSH有岡尚紀(広島・福山誠之館高)がトライを決めた。
その後、西軍のキャプテンを務めたPR藤岡光徳(大阪・いちりつ高)のジャッカルや、東軍CTB渡邉悠斗(岐阜・可児工業高)の好タックルなども光った。
2点ビハインドで折り返した東軍は、後半入ったばかりのFL野崎晃(東京・玉川学園高)がキックオフで果敢に競りにいってボールをキャッチすると、リサイクルからの展開でFB中橋晄(北海道・帯広柏葉高)が突破してつなぎ、CTB池田侑平(福島・平工業高)がタックルされながらも力強く前進して逆転トライを決めた。
追いかける西軍は5分、FB坂本心亮(山口・山口農業高)が鋭い走りでディフェンスを切り裂いたが、東軍のCTB池田が強烈なタックルで止めた。西軍は15分にもゴールに迫り、PR佐藤愛衣人(兵庫・神戸甲北高)がピック&ゴーでラインを越えたものの、東軍はグラウンディングを許さなかった。
ディフェンスで辛抱した東軍は26分、SO坂井大喜(東京・玉川学園高)が自陣から抜けて大きくゲインし、キックしたボールをキープしてつなぎ、FL野崎がフィニッシュで貴重な5点を追加した。
西軍は試合終了前、チーム一体となって懸命につなぎ、FL田中大志(宮崎・日向高)がタックラーをかわしてトライ。SH福田大和(大分・大分上野丘高)がコンバージョンを決め、熱戦はノーサイドとなった。