国内 2022.12.30

Bシードの流経大柏と京都成章が3回戦進出。石見智翠館も花園で年越し。

[ 編集部 ]
Bシードの流経大柏と京都成章が3回戦進出。石見智翠館も花園で年越し。
倉敷との2回戦でラインアウトボールをキャッチする流経大柏のLO小澤栄吾(撮影:松本かおり)


 今年の関東大会を制した流通経済大学付属柏高校(千葉)は、シーズンを締めくくる「第102回全国高校ラグビー大会」は2回戦からの登場となり、倉敷高校(岡山)を43-12で下した。

 前半リードしたのは、今大会の1回戦で花園初勝利を挙げた倉敷だった。
 14分に敵陣インゴールで流経大柏にプレッシャーをかけてスクラムから攻めるチャンスを得、そのセットにボールを入れ、パック最後尾の9番・西濱綾生からパスを受けた8番の丸尾瞬が突進してタックラーをかわし、先制トライを決めた。FB南虹平のコンバージョン成功。
 23分にはSO松岡優哉がブレイクしてWTB坂井拳汰につなぎ、5点を追加した。

 一方、17分にペナルティゴールで3点を入れていた流経大柏は、27分にFWでゴールに迫り、ショートサイドにボールを動かしてHO土井雄斗がトライ。CTB飯岡建人のコンバージョンも決まり、10-12と2点差に詰めて折り返した。

 後半は流経大柏が地力を発揮。2分にゴール前でモールを組んで押しきり逆転すると、10分にも塊となってしぶとくドライブし、追加点となった。13分にはCTB飯岡建人がディフェンスでボールを奪い返すと、パスを受けたFB小野塚勇太が自陣から約70メートル走り切り、リードを広げた。勢いづいた流経大柏は、21分にはPR山口匠が仲間のサポートも得てパワーでインゴールにグラウンディングし、終盤にも1トライを追加して3回戦進出となった。

昌平戦で力強くボールキャリーする京都成章のLO角谷銀次朗(撮影:松本かおり)

 Bシードの京都成章高校は1回戦から勝ち上がった昌平高校(埼玉)と対戦し、40-12で制した。

 京都成章は前半3分、共同主将のひとりであるSO本橋尭也がディフェンスを抜けてSH香山創祐につなぎ、先制トライを挙げた。6分にも本橋がブレイクしてチャンスとなり、パスをもらったWTB山村駿人がインゴールに持ち込んだ。高校日本代表候補である本橋は、22分にも軽快にディフェンスを切り裂いて自らトライゲッターとなり、CTB川上凌空のコンバージョンも連続成功で21-0で折り返した。

 主導権を握った京都成章は、後半早々にも敵陣深くに入ってスクラムからショートサイドを攻め、WTB金内友希がスコアしリードを広げると、その後2トライを追加。

 昌平は、33点差をつけられた後半14分にラインアウトモールで5点を奪い返し、その4分後にはキックを使ってWTB山口廉太のトライが認められたが、最後は京都成章が得点で締めくくり、試合終了となった。

黒沢尻北戦でブレイクダウンからボールを出す石見智翠館のSH篠原颯将(撮影:松本かおり)

 ノーシードから上位進出を目指す石見智翠館高校(島根)は、2回戦で岩手県立黒沢尻北高校に20-0と完封勝ちし、花園での年越しを決めた。

 石見智翠館は前半3分、すばやくワイドにボールを動かしてWTB吉岡聖太がインゴールに持ち込み先制した。

 その後、黒沢尻北が主将のFL細田次大を筆頭に粘り強いディフェンスで奮闘したが、石見智翠館は後半最初にペナルティゴールで加点。11分にも敵陣深くに入ってフェイズを重ね、アドバンテージを得ると、CTB檜和田祐人がキックでインゴールにボールを転がし、10番の原田崇良が押さえてトライとなった。檜和田はコンバージョンも決め貴重な2点を追加。終盤には敵陣深くでのスクラムからNO8祝原久温がサイドアタックでトライゲッターとなり、勝負を決めた。

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