昨季リーグ実戦全敗のグリーンロケッツが白星発進 最後は辛抱してライナーズに競り勝つ
近年低迷が続き、昨シーズンのリーグ戦は実戦全敗だったNECグリーンロケッツ東葛が、2022-23シーズンの初戦で勝利をつかんだ。千葉・柏の葉公園総合競技場で12月18日、ディビジョン1に昇格したばかりの花園近鉄ライナーズと対戦し、36-34で競り勝った。
グリーンロケッツは最初の24分間で3トライを挙げた。
前半5分にWTBレメキ ロマノ ラヴァ主将の好走でゴールに迫り、ボールを回してFBトム・マーシャルがタックラーを振りきり先制すると、相手にイエローカードが出た直後の15分には、ラインアウトからモールで押し込み追加点。まだ数的有利だった24分には、NO8アセリ・マシヴォウがパワフルなボールキャリーでトライゲッターとなった。
一方のライナーズは27分に反撃し、PRラタ・タンギマナからオフロードでもらったFLパトリック・タファが力強い走りでタックラーを振りきり得点。前半最後にはゴール前のスクラムからボールを動かしてWTBジョシュア・ノーラが右隅に飛び込み、トライが認められ、4点差に詰めて折り返しとなった。
グリーンロケッツは19-15で迎えた後半早々、NO8マシヴォウのビッグゲインでチャンスとなり、ボールをつないで最後はWTB杉本悠馬が軽快なステップでインゴールに持ち込みリードを広げた。
しかし、チャレンジャーのライナーズは食らいつき、51分(後半11分)にスクラムで押し込みボールを持ち出したSHウィル・ゲニアがトライ。その3分後にも攻め込むと、CTBステイリン パトリックが空いたスペースを突いてゴールへ抜け、逆転した。
それでも、5点ビハインドとなったグリーンロケッツは、61分にドライビングモールで29-29の同点とすると、70分には複数選手の力走が続いてNO8マシヴォウがゲインでチャンスを広げ、サポートしたFLカヴァイア・タギヴェタウアがゴールへ走りきり、勝ち越した。SO金井大雪のゴールキックも決まって2点を追加。
ライナーズは終盤の75分にWTB岡村晃司の突破からFB竹田祐将のトライが生まれたが、SOジャクソン・ガーデンバショップのコンバージョンはポールに当たって失敗。逆転を目指して最後のアタックでは31フェイズも重ねたが、グリーンロケッツが辛抱強く2点リードを守りきった。