国内 2022.10.02
立正大が関東学大を36-12で撃破、1部で9年ぶりの勝利を挙げる。

立正大が関東学大を36-12で撃破、1部で9年ぶりの勝利を挙げる。

[ 編集部 ]

 前半、立正大の圧力を受けて思うようなプレーができなかった関東学大・米井翔啓主将は、「接点のところで差し込まれていたので、まずそこを修正しようと。あとはセットプレーの安定。そして前半は反則して自分たちで自分たちを苦しめていたので、規律の部分を意識して後半に臨みました」。

 しかし後半に入っても立正大の鋭いディフェンスで受けに回り、チャンスで攻め込んでも球出しが遅れ、自分たちのリズムが作れない。後半開始早々も相手ゴール前ラインアウトを得たが、モールを押し込むもインゴールでグラウディングができず得点機を逃した。

 逆に立正大は19分、敵陣ゴール前のラインアウトモールからHO陣内が抜け出してトライを挙げて33-0とした。このトライでほぼ勝利を手にした立正大だったが、後半はややプレーが雑になり、反則で自分たちのペースがつかめずトライはこの1本のみ。

 後半30分過ぎから早い球出しでようやく自分たちのペースを作った関東学大は、34分には敵陣ラインアウトから連続攻撃でゴール前まで攻め込むと、NO8由比藤聖がゴールポスト右に飛び込み5点を返した。45分には敵陣でのスクラムを起点に、NO8由比藤のサイドアタックでゴール前まで攻め込み、最後はFL福見迅矢が体を反転させながらゴールポスト脇に飛び込んで意地を見せたが反撃もここまで。

試合終了間際、関東学大FL福見迅矢がモールサイドを突いて意地のトライ。「負けていたけど、最後まであきらめないで、みんなで励まし合って戦ったのがあのトライにつながったんだと思う」(撮影:井出秀人)

 今季、まだ勝ち星がない関東学大は春からの課題であるセットプレーが安定せず、この試合も終始相手のプレッシャーを受けながらの球出しとなり、なかなか前に出ることができなかった。

 板井良太監督は「立正大とは夏合宿でもやって、プレースタイル、課題はわかっていたけど対応ができず、反則を繰り返し、トライを取り切れなかった。とくに厳しいディフェンスに、最後まで思うような攻撃ができなかった」と唇をかみしめた。

一方、今季初勝利を挙げた堀越監督は「8年ぶりに1部に上がり、今日の勝ちは9年ぶりの1部での勝利になるので感無量です」と喜びを噛みしめた。そして「今日はレフリーともコミュニケーションをとりながらしっかり戦えた。そこは成長したところだと思う。後半、プレッシャーをかける中で少し早すぎてオフサイドを取られたり、マイボールになって欲張ってボールを動かし過ぎてサポートがいなくなったり、ノットリリースを取られてしまった。後半の反則が今後の課題」と試合を振り返り、「これから1試合試合、入れ替え戦のつもりで戦っていきます」と次の戦いに向けて気を引き締めていた。

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