書道家・武田双雲と共創。BL東京がスローガンに魂吹き込む。ホーム平均観客数は、ほぼ倍増の8000を目指すと宣言。
「ユニークといっても突飛なことをするわけではない。大事なことは自分の頭で考えること。前年はすべてが初めてのことで、(興行面で)他競技などの真似をすることが多かったと思う。今年はそこから、ラグビーらしい、ブレイブルーパスらしい工夫をしていくべき。たとえば、ラグビーの選手やチームには、一人ひとり、一つひとつにバックストーリーがある。それをフィーチャーしていくのも、ラグビーや私たちのチームの、魅力の発信に繋がると思っている」
『アジアプロジェクト』は、薫田真広GMが星野明宏プロデューサーとリーチに進行を指示したもの。アジアの選手やコーチを招き、ブレイブルーパスで強化やメソッドの共有をおこなっていく。オンラインのツールも活用し、広い年代にわたって発掘、育成する。星野プロデューサーによれば、同様の事業は日本において個人レベルで長年取り組んでいるケースもあり、そうした人々との連携も積極的におこないたいと考えている。リーチは母校である札幌山の手高校を通じて、すでにモンゴルからの留学生選手を迎えるなど、独自の事業経験を持っている。こうしたノウハウを集積し、チームとしてビジネスに昇華していく。
日本を代表する書道家・武田双雲が『猛勇狼士』の四文字をメディアの前に掲げた。
「書いて思ったのは、GMもおっしゃっていたように非常に猛々しいなと。ケモノへんがが多いし、勇という字も入っている。それでいて士という対極の言葉も最後に来る。これは荒々しくも、フィールド外では紳士の振る舞い見せるラグビーらしさを表しているのだろうと感じました」「ラグビーは歴史や現状を聞くにつけ、今がビッグバンの時なのだろうと直感しています。その時期にこうした関わりを持たせていただき、鳥肌が立っています。この革命の時期に呼応するものを残したい。感動しながら、書きました」
選手やスタッフにも書に込めた思いを伝えた。作品のお披露目の瞬間、初めてこれを目にした選手たちからは歓声とどよめきが上がった。
「日本一の書道家と伺い、実際に書を拝見して、改めて気持ちが入った」とは共同主将の德永祥尭。「ワイルドさを感じたし、これに恥じない集団になっていきたい」。トッド・ブラックアダーも「このスピリットは素晴らしい。チームも体現を目指す」とメディアに話した。