【Photo Gallery】菅平・夏合宿2022③(中部大春日丘リポート)
編集部がこの夏に取材した練習試合の模様を写真とともに振り返る【Photo Gallery】菅平・夏合宿2022の第3回(全3回)。(撮影:福島宏治)
ここでは本誌に掲載できなかった中部大春日丘をリポート。常翔学園戦を中心に振り返る。
*秋冬をより楽しく展望できる各チームの詳細リポートはラグビーマガジン10月号にて紹介。
練習試合 中部大春日丘52-10常翔学園 8月15日AM
この日は春日丘のFL加藤礼暉が獅子奮迅の活躍。鋭いタックルから幾度もターンオーバーを誘い、攻めてはひとりで4トライを奪った。
後半の2トライはBK上がりのスピードと運動量が生きた。後半のチーム最初のトライは、加藤がインターセプトからそのままインゴールへ。2トライ目は鮮やかに防御網を抜き去った。キックチャージで味方のトライも演出した。
加藤は昨年6月にCTBからFLへ。「(最初は)正直嫌でしたけど、センバツくらいから少しずつ感覚を掴めてきて、今は楽しい」という。
「元BKなので、自分のできる仕事は(キックチェイスなど)そういう運動量やスピードだと思ってます」
同じく昨年のコンバート組である正NO8の湊優真らとともに、チームの軸になりつつある。
春日丘は今季、4人のリーダー制を採用している。選抜大会を終えたあとに主将をLO物部耀太朗に、副将をSO関口流瑞にすることが決まった。2年前の花園初の8強入りを知る数少ないメンバーひとりである、物部主将は言う。
「それまでリーダーもやったことがなくて(チームを引っ張ることは)難しいことではあるけど、自分が声をかけるべきところで声を出したい。花園でベスト8、ベスト4を勝ち上がるには、そうした声が大事になる。しっかり盛り上げたい」
選抜大会では京都成章を破り、シード権を得るなど自信を掴んだ。このまま手を緩めることなく、成長したいと物部主将は話す。
「ここからの成長が大切です。ベスト4以上を目指します。このままいけば必ず狙える。ファイナルまで戦い抜くためには、まだまだ個人個人のウエートやフィットネスが必要。疲れた状況で、チームのやりたいことができるかが鍵になると思います」
一方の常翔は2トライを先行された前半の終盤にモールのトライで反撃。5-14とするも、以降はなかなか攻め手が見つからず。SO神田丈英がチャンスを作ったが、ブレイクダウンで差し込まれるなどして、後半も1トライに終わった。