ワールドセブンズシリーズ最終戦・ロス大会初日 日本はスペイン倒すも2敗し8強入りならず
7人制ラグビー(セブンズ)男子の強豪国が集う「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2022」の最終・第9ラウンド、ロサンゼルス大会が現地時間8月27日に開幕し、プールAに入った男子セブンズ日本代表(シーズン総合16位)はスペインに快勝したもののオーストラリアとアルゼンチンに敗れ、トップ8入りを逃した。
日本は初戦でシーズン総合2位のオーストラリアに挑み、0-61と完敗した。
立ち上がりはよかったものの先制できず、開始から1分すぎに失点。リスタートのキックオフボールを確保できず、オーストラリアに連続トライを奪われた。
その後、オーストラリアにイエローカードが出て数的有利の時間帯もあったが、接点のファイト激しい相手にボールを奪い返され、5分、7分とターンオーバーから点差を広げられた。
日本は前半最後に根気よくボールをつないで敵陣深くに入ったものの、得点にはつながらず、オーストラリアがカウンターで得点。
結局、日本は相手に計9トライを奪われ、少ないアタック機会はエラーや反則でつぶしてしまい、完敗となった。
しかし、第2戦では11位のスペインに33-0で快勝。
序盤はがまんの攻防が続いたが、日本は前半4分、吉澤太一がディフェンスを破ってトライゲッターとなり先制した。吉澤は7分にもタックラーを振り切ってゴールに持ち込み、14-0で折り返しとなった。
リズムをよくした日本は、後半2分、ディフェンスでボールを奪い返したあと、ティモ・スフィアが力強い走りで追加点を獲得。5分には福士萌起が自陣からパワフルな走りでゴールへ駆け抜けリードを広げると、その1分後にはサポートプレーから石田大河がファイブポインターとなり、勝負を決めた。
日本は守りでも奮闘し、無失点でスペインを倒した。
だが、トップ8入りがかかったプールA最終戦では、オーストラリアと同じくシーズン総合優勝の可能性があるアルゼンチン(3位)に12-34で敗れた。
日本は最初のキックオフボールを獲得できず、開始から10秒も経たぬうちに失点。リスタート後もアルゼンチンがボールキープで攻め続け、連続トライとなった。
3分にスフィアのビッグゲインで日本のチャンスとなり、連続攻撃を福士がフィニッシュして5点を奪い返したが、1分後にイエローカードを提示されて変わりかけた流れは止まり、直後、数的有利となった相手がセットピースから確実に得点。アルゼンチンは7分にも、タッチライン付近で日本にプレッシャーをかけキックを巧みに使ってトライを決め、点差を広げた。
5-22で折り返した日本は、後半1分、福士がタックルされながらもオフロードでスフィアにつなぎ、背番号1がハーフウェイから走り切って10点差とした。
しかし、戦い方が安定しているアルゼンチンは3分、4分と連続トライを挙げ、日本の挑戦を退けた。
プールAで3位だった日本は、大会2日目(現地時間28日)は9位以下のトーナメントに臨むこととなり、プールDで最下位だったイングランドと対戦する。