女子 2022.08.01

堤ほの花、始球式。女子ラグビーのオリンピアン2人が東北楽天イーグルス戦登場

[ 編集部 ]
堤ほの花、始球式。女子ラグビーのオリンピアン2人が東北楽天イーグルス戦登場
きれいなフォームで投げた堤ほの花。(撮影/井沢雄一郎)
FM放送にも出演。手前が堤ほの花。奥が清水麻有。(撮影/松本かおり)
トークショーにも登場し、パスも披露。(撮影/松本かおり)
楽天イーグルスは逆転勝利(10-5)。スタンドから応援した堤ほの花。(撮影/松本かおり)
青南商事のラグビーパスアトラクションにも多くの人が並んだ。(撮影/松本かおり)



 惜しくもワンバウンドとなったけれど、ボールはホームベース上を通過した。
 球速もあった。

 7月31日、仙台・楽天生命パークでおこなわれた東北楽天イーグルス×北海道日本ハムファイターズを2人のオリンピアンが訪れた。

 昨年開催された東京オリンピックで、ラグビー(女子/セブンズ)に参加した清水麻有と堤ほの花だ。
 清水は試合前にファンの前で挨拶。堤は始球式に臨んだ。

 ラグビー女子日本代表のオフィシャルスポンサーである青南商事は、毎年、東北楽天イーグルスのホームゲームで「SEINANデー」(今年はSEINANナイター)を実施している。
 同社は女子ラグビー選手を毎年このイベントに招いている。

 2016年に始めたSEINANデーの始球式には、多くの選手たちが参加してきた。
 初年度は今回メッセージを発信した清水が投げた。翌年から昨年まで、齊藤聖奈、堤、藤本麻依子、佐藤優奈、マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェがマウンドへ。
 女子ラグビーの存在を楽天ファンに印象付けている。

 昨日の清水はプレーボール前、今年は女子ラグビーにとって大事な1年ということをファンに伝えた。
 ワールドカップセブンズ(9月)とワールドカップ(10月/15人制)が開催される。サポートを依頼した。

 堤はサブグラウンドで清水とキャッチボールをして肩慣らしをした後、本番に向かった。
 力の入れ具合やボールの握り、リリースポイントを練習時にチェック。準備は万端だった。

 しかし、マウンドに立ってみると緊張感がいっきに高まった。
 この日の観衆は2万105。「ラグビーではいつもリラックスしているのに、きょうは緊張しました」と振り返る。

「やばい」
 マウンド上の姿を映す映像には、そうつぶやく堤の表情がある。
 低めに投げたボールは、ホームベース上を通ってワンバウンドで捕手のミットへ。
「なかなか経験できないこと。いい想い出になります。これからも、いろんな選手が経験できたらいいですね」と笑顔だった。

 スタンドに座り、楽天イーグルスの逆転勝ちを見た堤は「楽しかった」と、熱戦を振り返った。
 清水とともに、FMラジオ(Rakuten.FM TOHOKU)出演、スタジアム正面のステージでのトークショーに出演と、忙しかった7月最終日。女子ラグビーの認知度を高めた一日だった。


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