女子 2022.07.24

女子日本代表、10月のW杯へ向けタフな強化シリーズ白星発進。南アに逆転勝ち。

[ 編集部 ]
女子日本代表、10月のW杯へ向けタフな強化シリーズ白星発進。南アに逆転勝ち。
釜石で奮闘した女子日本代表。今夏、国内で4試合を戦う(撮影:松本かおり)


 約2か月半後に開幕するラグビーワールドカップ(第9回女子大会)へ向け強化を進める女子日本代表“サクラフィフティーン”(世界ランキング12位)が、5年ぶりに国内でテストマッチをすることとなり、同じくワールドカップを控える女子南アフリカ代表(同13位)と7月24日に岩手・釜石鵜住居復興スタジアムで対戦。粘り強いディフェンスで相手にトライを許さず、15-6で競り勝った。

 日本は前半8分、ゴールに迫り、FL齊藤聖奈(MIE PEARLS)がピック&ゴーで突っ込み先制した。

 その後、反則が続いてペナルティゴール(PG)でゲームをひっくり返され、パワフルなボールキャリアーが多くオフロードも巧みに使う南アに対し、日本は何度かゲインを許すシーンがあったが、自陣深くに入られてもディフェンスで踏ん張り、5-6で折り返した。

 後半しばらく、両チームとも譲らない攻防が続いたが、日本は64分(後半24分)、アドバンテージをもらってからの展開で、初キャップのWTB磯貝美加紗(ながとブルーエンジェルス)が好走して敵陣深くに入り、連続攻撃でゴールに迫り、またも齊藤が仲間のサポートを得てインゴールに突っ込み、トライが認められ逆転した。コンバージョン成功。

 流れを変えた日本は69分にも攻め込み、相手に反則があってPGで加点すると、堅いディフェンスを最後まで貫き、勝利をつかんだ。

 2トライを挙げる活躍だった齊藤聖奈は、「ディフェンスでボールを取り返す準備をしてきたので、やってきたことを出せた。南アフリカの選手もすごく準備してきているのを感じた。世界トップクラスのフィジカルをワールドカップ前に感じることができてよかった」とコメント。

 キャプテンのPR南早紀(横河武蔵野アルテミ・スターズ)は、「苦しい時間帯のなかで、後半入ってきたメンバーがモメンタム(勢い)を作り出してアグレッシブに前に出てくれた。勝ち切ることができてよかった」とタフなテストシリーズ(太陽生命JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022)の第1戦を振り返った。

 両チームは30日に埼玉・熊谷ラグビー場で再戦する。

女子日本代表をけん引するキャプテンの南早紀(撮影:松本かおり)

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