国内 2022.07.04
リアル版『ノーサイド・ゲーム』始まる。星野明宏氏、東芝ブレイブルーパス東京でプロデューサーに就任

リアル版『ノーサイド・ゲーム』始まる。星野明宏氏、東芝ブレイブルーパス東京でプロデューサーに就任

[ 編集部 ]

「まずはマインドセット。東芝ブレイブルーパス東京は事業会社になった、というとまだふんわりしている。私たちが進めるのは中身からすれば、興行の会社、エンターテインメントの会社とも言える。そこに意識を合わせて発想すれば、もっと良くなる」

――チームはエンタメ会社、ですか。

「ラグビー村の人たちはラグビーが大好きです。でも私たち『中の人』が考える魅力と、ラグビー村の外の人が感じる魅力には、ちょっとズレがある。一つ、スポーツエンタメの鉄則をお伝えすると『最も退屈な試合に基準を合わせて演出せよ』です。これは代理店時代に格闘技の興行をしてきた経験から。運営側は、リング内のパフォーマンスをコントロールはできません。それでもお客さんには繰り返し来てほしい。だから、試合内容が仮につまらなくても、お客さんが『来てよかった』と思えるだけの演出を工夫する。格闘家一人ひとりの背負ったストーリーが大きなポイントになります。最高の試合は、彼らが戦う前からもう泣ける。ラグビーマンはもっとストーリーに満ちています。これが外から感じるラグビーの魅力の一つです」

――まずは、どこから始めますか?

「このチームで働く人が楽しんで取り組んでもらえたらと思います。ラグビーの仕事で億万長者になれるわけではいない。ずっとここで踏ん張ってこられた人には、きっと原点にそれぞれの思いを持っているはず。それを、私にも共有させてほしい。できる限り一緒に働く皆さんの声を聞かせてほしいと思っています。その中で自分も原点に返ったり、気づいたりすることがきっとある。それを一緒に作っていきたい」

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