国内 2022.05.07

ありがとうブルース。リーグワンの描く未来図を実現してきた宗像サニックス、5月8日にラストゲーム

[ 編集部 ]
ありがとうブルース。リーグワンの描く未来図を実現してきた宗像サニックス、5月8日にラストゲーム
地元に密着した活動を続けてきた。写真は4月3日の宗像、グローバルアリーナ。(撮影/松本かおり)



 いつも、わくわくさせてくれてありがとう。
 挑戦の歴史が終わる。
 1994年の創部から28年。活動中止を決めている宗像サニックスブルースがラストゲームを戦う。

 リーグワンのディビジョン3、豊田自動織機シャトルズ愛知との順位決定戦がラストファイト。
 5月8日、パロマ瑞穂ラグビー場(愛知・名古屋)で16時のキックオフだ。

 そのメンバーが5月6日に発表された。
 2010年シーズンに加入し、ブルース一筋。2015年ワールドカップの南アフリカ戦で勝利を決める逆転トライを奪ったカーン・ヘスケスが14番で先発する。
 2番、HOの高島卓久馬がゲームキャプテンを務める。

 選手たちは試合前日の5月7日の午前中に玄海グラウンドで軽く体を動かした。
 高島ゲームキャプテンは、チームメートに「一人ひとりの人生のピースとなるように、悔いを残さぬよう、楽しんで、自分たちらしいプレーをしよう」と呼びかけた。

「それぞれ、自分のプレーを見てもらいたい人たちがいます。お世話になった方、家族、チームメート。プレー続行を希望している人たちは、アピールもしたい。そのいろんな思いを出し切ることが、チームの力になるようにしたいと思います」
 高島ゲームキャプテンは、ブルースらしいアタッキングラグビーをファーストプレーから出したいと話した。

 1994年4月1日に発足したサニックスラグビー部は、福岡県社会人Cリーグからスタートを切った。

 よちよち歩きではなかった。
 九州一円の高校、大学から募った21名の若手をオリジナルメンバーに、ニュージーランド代表のNO8ジェイミー・ジョセフ(現・日本代表ヘッドコーチ)、SHグレアム・バショップを加えて駆け足で階段を昇った。

 1997年から西日本社会人Aリーグで戦う。
 1999年シーズンに同リーグ初優勝(全国社会人大会初出場)を果たし、2002年度まで連覇。2003年度のトップリーグ元年には、そのステージに立った。

 福岡サニックスボムズのチーム名でトップリーグに参戦したチームは、1年で下部リーグ転落となるも、2005年にトップリーグ再昇格を果たしたときには福岡サニックスブルースと名称を変えた。

 チームのスタイルも変わっていった。
 叩き上げの選手たちが、独自の戦い方を磨くカラーとなる。豊富な戦力を有する相手に立ち向かう姿がいつも印象的だった。

 2014年シーズンからは現在の宗像サニックスブルースとして活動を続けてきた。
 同年4月29日の名称変更発表時には、宗像市との連携・協力に関する協定の調印式もおこなわれた。
 それ以来、地元との結びつきはさらに強いものとなった。

 ホストスタジアム、グローバルアリーナではファンが大漁旗を振った。
 地元の支援者たちから海の幸、山の幸をチームへ差し入れとして届けられることもしばしば。地元のお祭りやイベントを、選手、市民が一緒になって盛り上げてきた日々もある。

 リーグワンが目指している姿を何年も前から実現してきたチームが、新時代の訪れた年に活動を終えるのは寂しい。

◆豊田自動織機シャトルズ愛知戦メンバー
※下線のある選手名をクリックすると関連記事を読むことができます。

ファイアラガ望サムエル
高島卓久馬(C)
③寺脇 駿
花田広樹
⑤西井利宏
スコット・カリー
吉田光治郎
⑧ジョセフ・トゥペ
⑨土永 雷
⑩竹中太一
⑪石垣航平
王 授榮
⑬トロケ マイケル
⑭カーン・ヘスケス
⑮八文字雅和

⑯宮崎達也
⑰加藤一希
⑱猿渡康雄
⑲タタナ ダラス
⑳殿元政仁
三股久典
㉒香川凜人
高野恭二



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