クボタスピアーズもプレーオフ進出確定 トヨタヴェルブリッツは逆転勝ちで望みをつなぐ
リーグワンの初代王座を目指し、首位の東京サントリーサンゴリアスに続いて、2位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイと3位の埼玉パナソニックワイルドナイツもプレーオフ進出を決めた。
残りは1枠で、東芝ブレイブルーパス東京、横浜キヤノンイーグルス、トヨタヴェルブリッツの3チームが争う。
4月23日、埼玉パナソニックワイルドナイツが横浜キヤノンイーグルスとの激闘を33-24で制す数時間前、クボタスピアーズ船橋・東京ベイは東京・江戸川区陸上競技場でおこなわれた第14節で、コベルコ神戸スティーラーズに40-32で競り勝った。
先制したのは神戸スティーラーズだった。スティーラーズはすでにプレーオフ進出の可能性は消滅していたが、4月17日に亡くなったスティーブ・カンバーランド コーチへの想いを胸に奮闘。
前半7分、CTB李承信のインターセプトからチャンスを広げ、背番号8をつけたアタアタ・モエアキオラがキックしたボールをFB山中亮平が確保し、WTBアンダーソン フレイザーにつないでトライが生まれた。
対するクボタスピアーズは12分にラインアウトからモールで押し込みトライを奪い返したが、神戸スティーラーズは16分に自陣からのアタックを継続してSOアーロン・クルーデンがゴールに持ち込み、再びリードを奪った。
その後、クボタスピアーズがペナルティゴール(PG)で点差を詰めたものの、神戸スティーラーズは37分にもクルーデンのランでチャンスとなり、つないで、クイックリサイクルからLOのJD・シカリングがフィニッシュし、9点リードで折り返した。
しかし、クボタスピアーズは後半早々、敵陣深くに入って攻め込み、SOバーナード・フォーリーがディフェンスを破ってトライゲッターとなり、反撃のムードを高めた。
その後、再び9点差とされたが、49分(後半9分)にはPRオペティ・ヘルが力強いボールキャリーでタックラーを引きずりながらトライを挙げ、22-26とした。
52分に神戸スティーラーズがPGで加点し、7点差とされたクボタスピアーズだが、64分、SOフォーリーがインターセプトからゴールへ走り切り、自らコンバージョンを決め同点とした。
そして、両チームともPGで加点し、32-32で迎えたリスタート直後の73分、クボタスピアーズのNO8ファウルア・マキシがブレイクダウンでからんで相手の反則を引き出し、ショットチャンスを得る。国際舞台の経験も豊富な元オーストラリア代表のフォーリーがPGを決め、勝ち越した。
3点リードとなったクボタスピアーズは79分にもフォーリーの力走でゴールに迫り、最後はSH藤原忍がインゴールに突っ込んでトライが認められ、勝負は決まった。