国内 2022.04.17

東京サンゴリアスがプレーオフ一番乗り 静岡ブルーレヴズに逆転勝ちでトップ4入り確定

[ 編集部 ]
東京サンゴリアスがプレーオフ一番乗り 静岡ブルーレヴズに逆転勝ちでトップ4入り確定
80分間、激しい攻防を繰り広げた東京サンゴリアス(黒)と静岡ブルーレヴズ(撮影:松本かおり)


 リーグワンのディビジョン1で首位を走る東京サントリーサンゴリアスが、4月17日に秩父宮ラグビー場でおこなわれた第13節の静岡ブルーレヴズ戦に56-27で逆転勝ちし、12勝1敗(総勝点56)となり、プレーオフに進出できるトップ4以内が確定した。

 東京サンゴリアスは序盤にペナルティゴール(PG)で先制すると、4分には、ゲームキャプテンを務めたWTB尾崎晟也が自陣22メートルライン内で相手のパスをカットして独走し、猛追した静岡ブルーレヴズのWTBマロ・ツイタマに足を止められたが、サポートについていたHO中村駿太につなぎトライが生まれた。

 10-5で迎えた13分には、ラインアウトからのムーブで瞬時に攻めの方向を変えてFBダミアン・マッケンジーがしなやかな走りでディフェンスを切り裂き、SH流大、CTBサム・ケレビとつなぎ追加点を奪った。

 しかし、前半に勢いがあったのはチャレンジャーの静岡ブルーレヴズで、11分にドライビングモールで得点すると、24分にも攻め込み、NO8クワッガ・スミスがインゴールにボールを押さえようとしたところ、東京サンゴリアスのNO8テビタ・タタフが足を出して妨害していたことが確認され、滑川剛人レフリーはペナルティトライを与えた。

 イエローカードが出て数的有利となった静岡ブルーレヴズはさらに31分、7人になった東京サンゴリアスのFWパックに対してスクラムで圧倒し、NO8スミスがボールをコントロールして逆転トライを決めた。

 東京サンゴリアスはマッケンジーやSO田村煕などの粘り強いディフェンスもあったが、静岡ブルーレヴズの勢いは止まらず、37分にもゴールに迫り、FL庄司拓馬が連続攻撃をフィニッシュ。点差は9点に広がった。

 しかし、守りもアグレッシブだった静岡ブルーレヴズに対し、東京サンゴリアスはハーフタイム前にPGで点差を詰め、18-24で折り返すと、後半の立ち上がりよく、42分(後半2分)、CTBケレビがディフェンダーをひきつけてNO8タタフの突破をアシストし、そのまま力強くゴールへ走り切り、トライ。コンバージョンも決まって逆転した。

 そして、47分には相手のミスキックでボールをもらった尾崎晟也がゴールへ疾走し、サンゴリアスは連続トライとなる。
 その後、PGで点差を詰められたが、64分にも攻め込み、FLトム・サンダースがゴールラインを割った。
 完全にゲームの流れを変えた東京サンゴリアスは、65分にはLOツイ ヘンドリックがブレイクスルーし、SH齋藤直人がフィニッシュ。77分にはケレビから鋭いフラットパスをもらって抜けたCTB尾崎泰雅がトライゲッターとなり、最後はマッケンジーがハーフウェイから50メートルPGを決めて締めくくった。

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