「トヨタらしさを取り戻せた」姫野和樹共同主将。4強入りへBL東京と大一番
今週末からリーグワン ディビジョン1の戦いが再開される。
同カンファレンス内で5週連続総当たりで対戦、決勝トーナメントに進む上位4チーム、入れ替え戦に出場する3チームが決まる。
注目カードはカンファレンスB・4位トヨタヴェルブリッツ対同5位の東芝ブレイブルーパス東京の直接対決。試合を前に4月5日、トヨタVのサイモン・クロンHCと選手がオンライン会見で取材に応じた。
トヨタVは第11節を終え7勝4敗。第9節・埼玉WK、10節の横浜E戦と連敗した後、11節のGR東葛戦で36-10と2試合ぶりの白星を挙げ、バイウイークを迎えた。
試合後の会見で姫野和樹共同主将は「オフザボールの動きができた。前半はトヨタらしい攻めができた」と久々の笑顔を見せた。
チームは今季、後半に得点が伸びない課題を抱えている。サイモン・クロンHCによると序盤の試合キャンセル(第1節・静岡BR、3節・RH大阪)が大きかったという。
「開幕しても、開幕前のような雰囲気だった」
来季はスーパーラグビーのフォースで指揮を執るクロンHC。選手たちにはGR東葛戦後に伝えたという。
「チームに伝えるのはハードでしたが、今の私の任務はまず次の試合に勝つこと」
ハイランダーズでプレーした昨季を除き、加入1年目からキャプテンを担っている姫野共同主将も「今シーズン、これまでで一番うまくいってない」と振り返る。
雨中だった第8節の横浜E戦、前半はPGで手堅く3点を重ねていたが、終了間際のペナルティで周囲から「トライがとれる」の声で、タッチキックを選択。ラインアウトモールで攻めたが、トライならず。逆に後半開始早々、相手にトライを許しペースを乱し、9-20と逆転負けを喫した。
「前半戦、チームが迷って個人プレーに走って、自分たちのラグビーができない要因になっていた。チームが迷ったとき、(自分が)しっかり舵をとる」(姫野共同主将)