各国代表 2022.03.20
「ファンタスティックな選手たち」フランス、かつての代表選手も感激の戴冠。高速アタックで2023へ

「ファンタスティックな選手たち」フランス、かつての代表選手も感激の戴冠。高速アタックで2023へ

[ 竹鼻智 ]

 だが、60分にはこの試合の大きな勝因の一つとなった素早いラックのリサイクルからSHアントワンヌ・デュポンが抜け出し、タックルを振り切りながら走り切ってトライ。素晴らしいレスポンスを見せたフランスはジャミネのゴールも決まり、25−13と引き離しにかかる。

 この後、次々と交代のカードを切ったイングランドは死にもの狂いでフランスに襲いかかるが、この日は噛み合わなかった。大会を通じてどの相手にも一枚上手の輝きを見せたフランスが、全勝優勝で大会を締めくくった。

 フランス代表のチームマネージャーを務めるラファエル・イバネス(元フランス代表HO/主将)は、「私たちはファンタスティックな選手たちに恵まれ、とても幸運です。さすがにイングランドは手強い相手でしたが、きょうは私たちの作戦が上手くいきました」と試合を振り返った。

 イングランドのキャプテン、FLコートニー・ロウズは、「本当に残念だ。フィットネスでは勝てたと思うが、それを得点に繋げることができなかった。何が悪かったのか今は分からないが、この後しっかりと分析する。フランスを捕らえたと思えた時間帯もあったが、結局は捕らえきれなかった」と悔しそうな表情を見せた。

 12年ぶりの優勝を、再びグランドスラムで決めたフランス。2020年、ファビアン・ガルティエ ヘッドコーチのもと、平均年齢24歳でスタートした若きレ・ブルーが、本当の輝きを放ち始めた。

【筆者プロフィール】竹鼻智(  )

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