フランスが12年ぶりに欧州制覇! イングランドを下しグランドスラム達成
来年自国で開催されるラグビーワールドカップへ向けて着実に強化を進めるフランス代表が、2022年のシックスネーションズで全勝し、12年ぶりのヨーロッパ制覇をグランドスラムで飾った。
最終戦は現地時間3月19日、パリ郊外にあるスタッド・ドゥ・フランスでイングランド代表と戦い、25-13で制して歓喜となった。
試合前、同じく優勝の可能性を残していたアイルランド代表が総勝点を21に伸ばしたため、勝利が必要だったフランス代表。
前半8分にスクラムで相手の反則を引き出し、FBメルヴィン・ジャミネがペナルティゴール(PG)を決め先制した。
さらに、NO8グレゴリー・アルドリットの接点の奮闘などもあって14分に敵陣深くに入ると、中央から右にボールを動かし、大外にいたCTBガエル・フィクーがインゴールに持ち込み、5点を追加した。
その後、両チームともPGでスコアを重ね、11-6で迎えたフランスは39分、波状攻撃でSOロマン・ンタマックが切り込んでゴールに迫り、サポートに来たFLフランソワ・クロがすばやいピックアップから突っ込んでゴールライン上にボールを押さえ、トライ。コンバージョンも決まり、12点リードで折り返した。
グランドスラムを阻止したいイングランドは47分(後半7分)、CTBジョー・マーチャントの中央突破からチャンスとなり、すばやくボールを動かしてWTBフレディー・スチュワードが右隅にトライを挙げ、SOマーカス・スミスのコンバージョンも決まり、5点差に詰めた。
しかし、フランスは60分、敵陣22メートルライン手前で切り込んだNO8アルドリットからオフロードパスをもらった主将のSHアントワンヌ・デュポンが抜けてトライを奪い返し、点差を広げた。
その後、イングランドがゴールラインを割ったシーンもあったがフランスはグラウンディングを許さず、最後まで堅守を貫き、歓喜となった。
フランス代表は昨年秋に、ワールドカップ優勝を争う強豪のオールブラックス(ニュージーランド代表)も倒しており、これでテストマッチ8連勝。今夏には来日して、日本代表と2試合を戦う。