国内 2022.02.05

トヨタヴェルブリッツが地元での初戦に勝利 リコーブラックラムズ東京はまたも僅差で惜敗

[ 編集部 ]
トヨタヴェルブリッツが地元での初戦に勝利 リコーブラックラムズ東京はまたも僅差で惜敗
後半途中出場ですぐ、ボール奪取からトライにつなげたトヨタヴェルブリッツのSH茂野海人(撮影:平本芳臣)


 コロナ禍のなか、ようやく地元ファンの前でリーグワンを戦えることになったトヨタヴェルブリッツが2月5日、愛知県のパロマ瑞穂ラグビー場でリコーブラックラムズ東京と対戦し、23-19で競り勝った。

 トヨタヴェルブリッツはこれで4勝1敗。リコーブラックラムズ東京は前節の東京サントリーサンゴリアス戦(●33-36)に続いて僅差のゲームを落とし、2勝3敗となった(両チームとも、新型コロナウイルス感染症の影響による不戦勝・不戦敗を含む)。

 ヴェルブリッツは序盤、主将のNO8姫野和樹がジャッカルに成功し、ペナルティゴール(PG)を選択してSOティアーン・ファルコンが決め先制した。ファルコンは12分にも50メートル超のショットをねじ込み、3点を追加。前半、敵陣でプレーする機会が多かったヴェルブリッツはさらに25分、ゴールラインに迫り、中央を突いたあと展開してCTBマレ・サウが最初のトライを挙げた。

 一方のブラックラムズは35分、ハーフウェイからアタックを継続して敵陣深くに入ると、SOアイザック・ルーカスが鋭いステップでディフェンダーをかわし、トライを獲得。FBマット・マッガーンがコンバージョンを決め、点差を詰めた。

 前半最後にヴェルブリッツがPGで加点し、9点ビハインドで折り返したブラックラムズは、後半の序盤、ルーカスの好走で敵陣深くに入り、ラインアウトからプレー再開後フェイズを重ね、CTBメイン平がタックルを2つ破ってインゴールに突っ込み、4点差となった。

 しかし、52分(後半12分)に危険なプレーをしたヴェルブリッツの選手にイエローカードが出て数的有利となったブラックラムズだが、直後、敵陣深くに入りながらチャンスを活かしきれなかった。61分にも攻め込んだが、守備側だったヴェルブリッツのNO8姫野がタックルで押し戻し、FLピーターステフ・デュトイがブレイクダウンでボールを奪い返してターンオーバーとなった。

 辛抱したヴェルブリッツは65分、敵陣22メートルライン内に移ると、スクラムでこぼれたボールを替わって入ったばかりの共同主将SH茂野海人が奪取してつなぎ、チャンスとなり、CTBチャーリー・ローレンスがトライを決め、リードを広げた。

 ブラックラムズも粘り、68分、敵陣深くに入ってモールから展開し、WTB栗原由太がSOルーカスとの連係プレーから抜けトライを奪い返し、再び4点差となったが、その後の激しい攻防でスコアは動かず、ヴェルブリッツが逃げ切った。

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