国内 2022.01.01

関東勢では國學院栃木と桐蔭学園が8強入り 流経大柏と尾道は敗退

[ 編集部 ]
関東勢では國學院栃木と桐蔭学園が8強入り 流経大柏と尾道は敗退
國學院栃木×流経大柏(撮影:松本かおり)


 第101回全国高校ラグビー大会で、関東勢は國學院大學栃木高校(栃木)と桐蔭学園高校(神奈川)がベスト8入りを決めた。

 元日におこなわれた3回戦で、國學院栃木は同じ関東勢の流通経済大学付属柏高校(千葉)と対戦し、27-7で勝った。10年ぶり2度目の準々決勝進出である。

 國學院栃木は前半10分にラインアウトからのムーブでCTB田中大誠が抜け、WTB伊藤大暉につなぎ先制トライを挙げた。19分にも敵陣22メートルライン内に入ってFL山田壮がオフロードでつなぐなど10フェイズを重ね、HO吉田温広がインゴールに突っ込んだ。ゴールキッカーのCTB田中がブーツで加点。ゲームキャプテンも務めた田中はさらに26分、ブレイダウンでも奮闘し自身のナイスタッチで敵陣深くのラインアウトにチームを移動させると、そこからアタックでアドバンテージを得て攻め込み、SO伊藤龍之介がランで勝負しトライゲッターとなった。

 21-0で折り返した國學院栃木は、さらにPGでリードを拡大。27分に流経大柏がラインアウトからモールで押し込みトライを奪い返して意地を見せたが、最後は國學院栃木が田中のPGで締めくくった。

桐蔭学園×尾道(撮影:松本かおり)

 3連覇を目指す桐蔭学園は3回戦で尾道高校(広島)と対戦し、41-12で勝った。

 桐蔭学園は序盤から攻め込み、SO今野椋平がランで勝負して先制。
 11分に尾道がゴールに迫り、FL小林幹大が仲間のサポートも受けてパワーでインゴールにねじ込み、CTB寺田結のコンバージョンも決まり逆転したが、桐蔭学園は17分に18フェイズを重ねてPR増田廉がフィニッシュし、再びリードを奪った。
 12-7とした桐蔭学園は、24分にはハーフウェイからFB矢崎由高が抜け、スピードと鋭いステップでそのままゴールへ疾走し、19-7で折り返した。

 ペースを握った桐蔭学園は、後半3分には尾道の前に出るディフェンスに対してSO今野がチップキックを放ち、ボールを確保したFB矢崎がディフェンダーを翻弄し、再びゴールに持ち込んだ。

 桐蔭学園はその後、PGでも加点し、13分にはラインアウトからモールで押し込み点差を拡大。24分にはキックパスが通ってNO8堂薗昂修のトライにつながった。

 尾道は大差をつけられたが最後までひたむきにプレーし、試合終了間近だった29分、敵陣深くでプレッシャーをかけてPKを得ると、速攻を仕掛け、PR檜山蒼介が力強く突進してトライを奪い返し、挑戦を終えた。

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