國學院栃木、長崎北陽台、御所実業がシード校の実力を見せ3回戦へ。
6月の関東大会で優勝した國學院大學栃木高校が12月30日、第101回全国高校ラグビー大会の2回戦で四国王者の松山聖陵高校(愛媛)を64-3と圧倒し、3回戦進出を決めた。
最初のキックオフボールを松山聖陵が確保できず、アタックチャンスとなった國學院栃木は、フェイズを重ねてFB青柳潤之介が抜け、FL山田壮につないで先制トライを挙げた。
松山聖陵は4分にSO中村仁がペナルティゴールを決め、3点を入れたが、國學院栃木は8分に流れを引き戻す。SH島崎聖弥がダミーで抜け、パスをもらったCTB千葉央貴が自陣から大きくゲイン、サポートしたWTB伊藤大暉がゴールに持ち込んだ。
國學院栃木はさらに18分、ラインアウト後、NO8小野田輝平が力強い走りで敵陣深くに入り、すばやいリサイクルから、SO伊藤龍之介がフェイントで抜けてトライゲッターとなった。27分にもゴールに迫ってLO山口幸之助がパワーで壁を破り追加点。
國學院栃木は後半も攻撃力を発揮し、WTB伊藤大暉は4トライを決める活躍だった。
國學院栃木は3回戦で流経大柏(千葉)と対戦する。
Bシードの長崎北陽台高校は1回戦から勝ち上がった日川高校(山梨)と対戦し、55-3で快勝した。
序盤に日川のWTB三富翔之介にペナルティゴールを決められ、先制を許した長崎北陽台だったが、前半4分、SO大町佳生が中央を破ってゴールに持ち込み逆転した。
10分と14分には強力なドライビングモールで得点。16分にはCTB中島拳志朗がディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、NO8勝矢紘史のトライにつながった。主導権を握った長崎北陽台は、28分にはゴール前のスクラムからボールをもらったSH川久保瑛斗が強気に勝負して追加点。ハーフタイム前には14フェイズ重ねた連続攻撃をWTB亀川友哉がフィニッシュし、38-3で前半を終えた。
後半の入りもよかった長崎北陽台は、守っては日川をノートライに抑え、快勝となった。
長崎北陽台と3回戦でぶつかることになったのは、同じくBシードの御所実業高校(奈良)だ。御所実は2回戦で青森山田高校と対戦し、55-7で勝った。
御所実は前半7分、17分とラインアウトからのドライビングモールで得点すると、19分には自陣22メートルライン内からWTB白栄優太が抜け、サポートしたSH山本晴大がゲイン、その後も次々とつなぎ、CTB生田弦己がインゴールに持ち込んだ。
対する青森山田は22分、敵陣22メートルライン内のスクラムからボールを動かし、SO伊藤和樹から長いパスをもらったCTB神真広がスペースを抜けトライを奪い返した。
しかし御所実は26分、得意のラインアウトモールで点差を開き、流れを引き戻す。
26-7で迎えた後半もモール攻撃などで5トライを追加し、青森山田を退けた。