3連覇狙う桐蔭学園が大勝発進。流経大柏は11トライで圧倒、尾道も3回戦へ。
東大阪市花園ラグビー場で開催されている「第101回全国高校ラグビー大会」は12月30日、2回戦がおこなわれ、3連覇を目指す桐蔭学園高校(神奈川)が第1グラウンドの第1試合に登場。昌平高校(埼玉)を64-0と圧倒し好スタートを切った。
桐蔭学園は序盤にNO8堂園昂修のトライで先制すると、6分にはドライビングモールでゴールラインを割った。その後も敵陣でプレーする時間が多く、CTB森草知、CTB松田怜大もトライゲッターとなり、前半最後にはゴールに迫りディフェンダーを集めると、SO今野椋平が右の空いたスペースにキックパスを放ち、WTB森田翔大がインゴールに持ち込んだ。
33-0で折り返した桐蔭学園は、後半もFB矢崎由高などが躍動して5トライを追加し、守りでも昌平にプレッシャーをかけ続け、完封勝利となった。
桐蔭学園と3回戦であたることになったのは尾道高校(広島)だ。尾道は2回戦で高鍋高校(宮崎)と対戦し、28-3で制した。
相手にペナルティゴールで先制された尾道だったが、前半13分、16分とターンオーバーからすばやくボールを動かし連続トライを挙げ、26分にもスピーディーなアタックでWTB有賀摂がフィニッシャーとなった。
高鍋も敵陣深くで攻めた時間帯はあったが、尾道は1回戦に続いて堅守を発揮。
後半17分にはスクラムでPKを得ると、NO8鈴木太登が速攻を仕掛けて敵陣深くに入り、最後はFL小林幹大が力強い走りでタックルをものともせずトライを決め、勝利を引き寄せた。
6月の関東大会で桐蔭学園を倒した流通経済大学付属柏高校(千葉)は大津緑洋高校(山口)との2回戦に臨み、72-7で大勝した。
開始1分、大津緑洋がハイボールを捕球できず、それを確保したWTB津嶋貫汰がゴールに持ち込み先制した流経大柏。その後の3連続トライは強力なモール攻撃から生まれたもので、26分にはキック&チェイスでプレッシャーをかけて追加点を挙げた。
大型FWと走力高いBKをそろえる流経大柏は計11トライを獲得。
一方、大差をつけられながらもひたむきにプレーし続けた大津緑洋は、終盤にゴールに迫って猛攻を繰り返し、最後はHO宮本偉申がインゴールにねじ込み、みんなの思いが実を結んだ涙のトライとなった。