国内 2021.12.12

青山学院大と立教大が対抗戦Aグループ残留 明治学院大と成蹊大は昇格ならず

[ 編集部 ]
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青山学院大と立教大が対抗戦Aグループ残留 明治学院大と成蹊大は昇格ならず
青山学院大×明治学院大。中央の青いヘッドキャップは青学副将のHO相根大和(撮影:松本かおり)


 関東大学対抗戦グループA・Bの入替戦が12月12日に埼玉・熊谷ラグビー場でおこなわれ、青山学院大と立教大が勝ってAグループ残留を決めた。

 今季Aグループで7位だった青山学院大は、8年ぶりの1部復帰を目指した明治学院大(Bグループ2位)と対戦し、73-19と圧倒。

 前半6分にラインアウトからのドライビングモールで先制すると、同点とされたあとの19分には、FL金原匡佑が自陣から抜けて大きくゲインし、WTB手島究につなぎ勝ち越しのトライが生まれた。25分にも敵陣深くに入り、ラインアウトからモールを組んだあとすぐにショートサイドにボールを動かし、HO相根大和がインゴール左隅に飛び込み得点。
 その後、2トライを追加し、35-7で折り返した。

 青山学院大は後半の立ち上がりもよく、ディフェンスでプレッシャーをかけてからのカウンターなどで得点を重ね、ワンサイドゲームとなる。

 明治学院大は終盤に意地を見せて2トライを奪い返したが、昇格への壁は厚かった。

 勝った青山学院大のキャプテン、SO桑田宗一郎は、「入替戦は難しい展開になるのはわかっていたので、自分たちに矢印を向けて準備してきた。試合中も繰り返し、それを言った。前半の途中から自分たちのやってきたラグビーを出せた」と満足そうに戦いを振り返った。

立教大×成蹊大。ボールを持つのは立教のLO村田裕太(撮影:松本かおり)

 今季Aグループで最下位だった立教大はBグループ1位の成蹊大と対戦し、37-5で制した。

 序盤にペナルティゴールで先制した立教大だったが、最初のトライを挙げたのは成蹊大だった。
 前半18分、成蹊大は敵陣深くに入り、SO糊谷憲信からのキックパスを右外で捕球したWTB鈴木康太がインゴールに持ち込み、チームは活気づいた。
 その後も成蹊大に勢いはあったが、立教大は踏ん張り、34分には連続攻撃をHO三村真嶺がフィニッシュして流れるを変える。40分にはハーフウェイ中央のスクラムから展開してバックスが次々と鮮やかにつなぎ、WTB太田匠海が駆け上がり、20-5で折り返した。

 主導権を握った立教大は、後半早々にも敵陣深くに入ってラインアウトからモールでゴールに迫り、LO村田裕太がトライ。ディフェンスも粘り強く、成蹊大にプレッシャーをかけ続け、68分(後半28分)にはSO安藤海志のドロップゴールで加点した。そして、試合終了前にはFWがゴール前のスクラムで押し込み、NO8紀伊雄介がインゴールに押さえてチーム4トライ目を決め、快勝となった。

 立教大のゲームキャプテンを務めたFL山本開斗は、「ディフェンスから、とやってきたチーム。1対1で、ゲインラインの前で止められたのがよかった。後輩たちに(関東大学)対抗戦Aで戦うことを託せてよかった」と語り、入替戦勝利に安堵していた。

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