国内 2021.12.02
長期離脱から日本一のメンバーに。4年生FL・服部航大[天理大]の使命。

長期離脱から日本一のメンバーに。4年生FL・服部航大[天理大]の使命。

[ 明石尚之 ]

 3回生の6月にようやく復帰。その後も大変な道のりだった。
「まず早いテンポでボールをキャッチできない。ディフェンスのシステムも忘れてました」

 2か月後に部はクラスターを起こす。夏合宿もなくなり、アピールの場は失われたかに思われた。
「寮に残るか実家に帰るか選べました。でも寮に残る組にAチームの方が多くて。練習が再開された時に、Aの練習に参加させてもらえた」

 そこでチャンスを掴んだ。帰宅組が合流したあとのチーム分けでも、そのままAチームに残れた。秋には公式戦デビュー。リーグ開幕戦から全試合でフル出場を果たし、日本一の歓喜も味わった。
「タイミングがすべて良かったです。コロナでしんどかったですけど、それがなければ残れてなかった」

 服部本来の持ち味はボールキャリーだ。でも昨季はボールキャリーの強い選手が揃っていたから、ブレイクダウンでのサポートを主な仕事場にした。
 今季は立場も変わった。もっと相手を吹き飛ばすようなパワフルなキャリーを見せたい。第5節の関学戦でプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたけど、まだまだ納得のパフォーマンスはできていない。

 日本一を知るメンバーとして、やらなければいけないこともある。
「去年は久しぶりにラグビーをやれて、松岡(大和)さんや先輩方が声を出して盛り上げてくれた。そういう雰囲気で試合をやるのが楽しかった」
 同じフランカーとしてチームを牽引した松岡大和主将を一番近くで見てきた。その凄みも分かっている。

 残りの試合、厳しい時間帯や苦しい場面でどれだけ声を出せるか。
 苦しみを十分味わってきた服部だからこそ、届く言葉がある。
「次は僕の番です」

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