各国代表 2021.11.21

イングランドが2019W杯決勝のリベンジに成功 南アと2年ぶり対戦で土壇場逆転勝ち

[ 編集部 ]
イングランドが2019W杯決勝のリベンジに成功 南アと2年ぶり対戦で土壇場逆転勝ち
南アとの激闘を制したイングランド。歓喜するジョニー・メイ(Photo: Getty Images)


 横浜での激闘から2年。2019年のラグビーワールドカップで決勝を戦った南アフリカ代表とイングランド代表が11月20日にロンドンのトゥイッケナムで対戦し、27-26でイングランド代表がリベンジを果たした。

 2年後に迫った次回のワールドカップを見据え、今年、23人を代表デビューさせたイングランドのエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ。この日も多くの若手を起用し、スターティングメンバーの合計705キャップという経験豊富な南アフリカ代表に挑んだ。

 先制したのはイングランドだった。前半6分、敵陣深くに入って連続攻撃でワイドにボールを動かし、スペースが空いていたところへCTBマヌー・トゥイランギが突進して先制トライを挙げた。さらに、7-3で迎えた16分には、敵陣でのスクラムからすばやく大きく展開し、負傷したトゥイランギに替わって入ったマックス・メイリンズがゴール前まで大きくゲイン、サポートもついてたたみかけ、パワフルなFBフレディー・スチュワードが3人がかりのタックルを押し切ってインゴールにボールを押さえた。

 対するワールドカップ王者の南アは、徐々にプレッシャーをかけてSOハンドレ・ポラードのペナルティゴール(PG)で得点を重ね、17-15と2点差に詰めた。
 その後、再三ゴールラインを越えるもイングランドのしぶとい守りに阻まれた南アだったが、63分(後半23分)にもPG成功で逆転する。

 しかしイングランドは64分、ラインアウトからの攻撃でCTBジョー・マーチャントが中央を突破し、自陣から大きくゲイン、サポートについていたSHラフィー・カークがトライゲッターとなり、24-18と再びリードを奪った。

 だが意地とプライドをかけた両チームの戦いはもつれ、66分、反則を犯したイングランドにイエローカードが提示され、流れは変わる。数的有利となった南アは直後、敵陣深くに入ってボールを動かし、WTBマカゾレ・マピンピがファイブポインターとなり、1点差に詰めた。
 そして72分、この試合ペナルティが多かったイングランドがまたも反則を犯し、南アのFBフランソワ・ステインがPGを決め逆転する。

 しかし75分、チップキックされたボールを獲りに行った南アのFLシヤ・コリシが空中でイングランドの選手に体当たりした格好となり、イエローカード。クライマックスで主将を欠いた南アは直後、LOエベン・エツベスがラインアウトスチールのビッグプレーでいったんはピンチを脱出したものの、数的有利となったチャレンジャーが攻め続けた。

 そして試合終了間際、イングランドは敵陣でボールをキープし続け、南アにファウルプレーがありPGチャンスを獲得。10番をつけた22歳のマーカス・スミスがこれを決め、劇的な逆転ゲームとなった。

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