国内
2021.11.13
磐城24-17松韻福島。サラブレッドの決意。10年ぶり花園行きの磐城高、松韻福島高との決勝で「出し切った」。
しかし上遠野は10分、敵陣中盤で密集脇を切り裂きチーム最初のトライをマークしていた。さらに12―12と同点で迎えた21分頃には、自陣中盤右からボックスキックを蹴ってハーフ線付近で守備網を作る。
お家芸のモールを組もうとした松韻福島高は、たまらず反則を犯す。磐城高はさらに陣地を獲得し、長らくもその近辺に居座る。
そしてハーフタイム直前、敵陣ゴール前での速攻からインサイドCTBの鈴木心がフィニッシュ。17―12と勝ち越すと、ハーフタイム明けにもテンポのよい攻めで24―12と加点する。
わずか7点リードで迎えたラストワンプレー。向こうが敵陣ゴール前右でのラインアウトを乱し、ノーサイドを迎える。
「前半の終わりくらいからふくらはぎがパンパンになって、あ、これはやばいなと。だまし、だましやっていました。最後は本当に出し切っちゃったので、表彰式の時は申し訳ないけど…とこう(足を伸ばす動き)しました」
勝った主将はこう笑い、左PRとして攻守に奮闘の武田龍斗はただただ安堵した。
「自陣で試合をしていたら辛くなる一方。そこから全力で脱出しようとしました。作戦通りです」
東大阪市花園ラグビー場(現名称)での全国大会へ出るのは、10大会ぶり18回目となる。