国内 2021.10.27
関東学院六浦、初の日本一。選手層蓄えた。一丸の石見智翠館も力及ばず。【全国U18女子セブンズ・最終日結果 】

関東学院六浦、初の日本一。選手層蓄えた。一丸の石見智翠館も力及ばず。【全国U18女子セブンズ・最終日結果 】

[ 編集部 ]
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 準決勝の佐賀工戦では、足に打撲を負っていた向來(こうらい)桜子(大会MVPに選出)をベンチにとどまらせた。エースの欠場。しかし六浦は揺らがなかった。決勝では向來も復帰し、「この時にフィットした選手を起用して」(梅原監督)。やはりこの決勝、この六浦に向けて準備を重ねてきたしぶとい智翠館に競り勝った。

 今年、指揮官は、常にメンバーを動かし「全員を育てる」ことを意図してきた。ベストを組むより、メンバーは「縦割り」構成。全員に試合経験を積ませ、さまざまな選手の組み合わせに対応する力をつけてきた。

 選手たちも「1人が2つのポジションをこなせること」(松澤ゆりか主将)をタスクに練習してきた。前年決勝、14-34で京都成章に敗れたのは、決勝にベストメンバーで臨めなかったから。どんな状況にも対応できるチームになると決めて1年間、過ごしてきた。

「高1からメンバーに入れてもらい、決勝も3回目。私たちの強みはディフェンスだと思っていて、それがよくできていた」(松澤主将)

「決勝の舞台で、このチームで自分が何をすべきかと言えば、キャリーとタックル。特にディフェンスで貢献したいと思っていた」(向來桜子・大会MVP)

 六浦は、柔軟でたくましいチームに成長した。

「選手の実力を発揮させてやること。それが第一でした。ここまで来られてホッとしています」

 三度目の正直。梅原監督の目に光るものがあった。

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