国内 2021.10.27

選手登録カテゴリー変更でピッチ上に大きな変化。リーグワンが大会概要発表

[ 編集部 ]
選手登録カテゴリー変更でピッチ上に大きな変化。リーグワンが大会概要発表
埼玉ワイルドナイツではベン・ガンター(左)、ジャック・コーネルセンもカテゴリーAの選手となる。(撮影/松本かおり)



 ピッチ上に大きな変化が起きそうだ。
 10月26日、ジャパンラグビーリーグワンの大会概要が発表された。

 プレーオフの位置付けだった各ディビジョンの順位決定プレーオフトーナメント、入替戦は、当初はポストシーズンと区分していたが、同トーナメントを経て最終順位が決まるため、レギュラーシーズンに変更された。

 これにより、個人記録の扱いも昨季までとは変わる。
 以前はポストシーズンの試合出場数、トライ数、得点数などは個人記録にカウントされなかった。チームの順位により、選手たちの条件に違いが出るからだ。

 しかし、リーグワンでは通算記録に組み込まれる。シーズン個人タイトルに関しては不平等とならぬように、リーグ戦時の成績で決められる。

 チーム力に大きな変化を起こしそうなのが、選手出場資格の変更だろう(別表参照)。
 リーグワンでは以前の国籍基準とは違い、日本代表選出資格を基準にあらためてカテゴリー分けされた。
 カテゴリーAは日本代表有資格者だ。外国出身選手ですでに日本代表(セブンズ代表含む)に選出されている(されたことがある)選手、居住年数などをすでにクリアしている外国出身選手も含む。

 カテゴリーBは、今後日本代表資格を得る可能性のある選手だ。外国出身選手で、海外代表歴がない選手たちのことだ。
 カテゴリーCは他国代表歴がある等、日本代表になれない選手となる。

 各試合について、カテゴリーAの選手たちは登録23人のうち17人以上、ピッチ上(15人)11人以上の条件がある。
 カテゴリーCは、登録23人中3人以内の登録で、同時にピッチに立てるのは昨季より1人増の3人以内となった。

 これにより、日本国籍を有していない外国出身日本代表選手や、日本代表にはなっていないが代表資格をクリアしている選手は、カテゴリーAに入る。

 例えば、欧州遠征へ向かう日本代表で言えば、FLピーター・ラブスカフニ主将(スピアーズ)をはじめ、PRクレイグ・ミラー(ワイルドナイツ)、LOジェームス・ムーア(シャイニングアークス)、FLベン・ガンター、ジャック・コーネルセン(ともにワイルドナイツ)、NO8ファウルア・マキシ(スピアーズ)、CTBディラン・ライリー(ワイルドナイツ)、WTBジョネ・ナイカブラ(ブレイブルーパス)、シオサイア・フィフィタ(ライナーズ)らだ。

 他にも、例えばLOヴィンピー・ファンデルヴァルト(レッドハリケーンズ)、NO8アマナキ・レレイ・マフィ(イーグルス)なども日本出身選手と同じカテゴリーになる。
 チームによっては、これまで以上に強力な布陣で試合に臨めるようになる。

 他国代表経験選手などビッグネームの1枠増も含め、外国出身選手が多くの出場機会を得ることになる今回の出場資格変更。
 そこに生まれる競争を勝ち抜くことこそもっとも成長につながるが、日本の若手選手の出場機会確保の施策も同時に考える必要があるだろう。

 開幕カード、2022年1月7日に国立競技場で開催されるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ×埼玉パナソニックワイルドナイツのチケット概要も発表された。

 最高額は、特別入り口から入場し、飲食が提供されるラウンジも利用可能となる「オープニングセレブレーションシートプレミア」で5万2000円。
 観客席の位置も良く、肘掛け付きの座席。非売品マフラーなども特典に付く(開幕戦チケット価格表参照)。

 リーグワンの各試合は(ホスト)チーム主幹でおこなわれるため、試合のチケット価格はそれぞれの試合ごとに決められる(1月7日の開幕戦はリーグ主幹試合)。

◆クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×埼玉ワイルドナイツ 販売席種・料金

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