海外 2021.10.15

前NTTコムのリアリーファノがモアナ・パシフィカに加入! 再びスーパーラグビーの舞台へ

[ 編集部 ]
前NTTコムのリアリーファノがモアナ・パシフィカに加入! 再びスーパーラグビーの舞台へ
NTTコミュニケーションズに在籍していたときのクリスチャン・リアリーファノ(Photo: Getty Images)


 白血病を克服し、ジャパンラグビートップリーグでも勇姿を披露した元オーストラリア代表のクリスチャン・リアリーファノが、スーパーラグビーの舞台に復帰する。経験豊かな34歳の司令塔を獲得したのは、新たに誕生したモアナ・パシフィカだ。同クラブが10月14日、入団契約を結んだことを公式発表した。

 2022年2月開幕のスーパーラグビー・パシフィックに参戦するモアナ・パシフィカは、サモア、トンガの選手を中心としたパシフィックアイランダーのチーム。リアリーファノはニュージーランド出身で少年時代からオーストラリアで過ごしてきたが、サモアにルーツを持つ。

 アイデンティティがモアナ・パシフィカへの思いを熱くし、「誇り高きサモア人として育った者として、このチームでプレーすることは大きく心に訴えるものがありました」と言うリアリーファノ。長年ブランビーズ(オーストラリア)の中心選手として活躍し、日本でも多くの人に愛され尊敬された人格者は、「私はラグビーのキャリアのなかで、たくさんの素晴らしい機会に恵まれてきました。どんな色のジャージーを着ていても、いつも私を支えてくれた特別なコミュニティに恩返しできると感じています」とコメントした。

 リアリーファノは2016年、日本のサントリーサンゴリアスと契約したが、同年8月、“血液のがん”ともいわれる白血病と診断され、サントリーでは試合に出場することなく退団した。ラグビーを再びプレーするのは不可能だと思われ、命も心配された。
 しかし、彼は不屈の精神で病と闘い、妹からの骨髄移植を受けるなどして克服し、約11か月後にはフィールド復帰を果たす。
 2018年度は豊田自動織機シャトルズでプレー。2019年にはオーストラリア代表のジャージーを取り戻し、ワールドカップ日本大会でも背番号10をつけ奮闘した。オーストラリア代表26キャップ。そして、2019年から2シーズンはNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに在籍していた。スーパーラグビーは、2008年から2019年にかけてブランビーズで活躍し、通算150試合出場、963得点している。

 モアナ・パシフィカは、リアリーファノが生まれたニュージーランドのオークランドを拠点とする。リアリーファノは12月にチームに合流する予定だ。

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