
中大42-22流経大。前に出る「スピード」で中大が金星。昨季全国8強の流経大から、今季初勝利を挙げる!
中大は一昨季まで2シーズン連続で下部との入替戦を強いられ、昨季も開幕5連敗と苦しんでいた。とはいえ就任3年目となる遠藤哲ヘッドコーチのもと、身体能力のみに頼らぬち密なスタイルを涵養。惜敗したゲームにも一定の手応えを掴んでいた。
留学生を揃える相手をなぎ倒した今度の80分は、現体制下の代表作のひとつとなり得る。次の法大(昨季4位)戦を16日(場所は非公開)に控え、茂原主将は足元を見つめる。
「立ち返るところ。原点。アタックでも、ディフェンスでも、前に出ること」
敗れた流経大は、HOの西山大樹主将曰く「前、後半を通し、自分たちのダイナミックラグビーができなかった」。近年、上位争いに絡んできたが、今季は開幕2連敗と苦しむ。
6月上旬からの約2か月間、新型コロナウイルスのクラスター発生により活動停止。ワールドラグビーの推奨する休暇明けのプロトコルに沿って活動し、いまに至る。
課題はいまのチームでの実戦不足、コンタクトへの耐性だろう。西山主将は「ブレイクダウン(接点)に課題が残りました。コロナにかかってしまって春シーズンができなかった分、頑張ろうとして来ていますが、ゲーム経験のところが足りないかなと」。池英基ヘッドコーチはこうだ。
「中大のスピード、自分たちの弱いコンタクトの部分がうまくいかず、早く展開するダイナミックラグビーができずに終わってしまいました。ワールドラグビーのガイドラインに沿ったところ、コンタクト練習ができなかった。それがいまの課題に現れている。ただ、それを改善すれば自分たちのダイナミックラグビーができる」
10月16日、改めて本拠地で関東学大(昨季7位)とぶつかる。
予定より約2週間遅れて9月26日に始まったリーグ戦。大学選手権へ進める上位3傑争いが激しくなりそうだ。