【関東大学リーグ戦1部】HO井上風雅が6トライ。日大、専大に86-3と大勝

止めても、止めても、止まらなかった。
10月10日、日大稲城グラウンドで開催された関東大学リーグ戦1部、日大vs専修大は、日大が14トライ8ゴールの猛攻で専修大を86-3で破り、開幕2連勝を飾った。
日大は、今季からFLからHOに転向した2年生の井上風雅が大暴れ。1試合で6トライを挙げる活躍で、チームを勢いづけた。
HO井上は、開始3分に専修大のディフェンスを突き破り先制トライを決めると、その後もパワフルに突き進み、12分、21分、27分と連続トライ。後半に入っても2トライを決める圧巻のプレーを見せた。
東福岡高ではバックローとして活躍し、昨年はFLで出場していたが、将来を見据えて、今季からHOにチャレンジ。開幕の中大戦でも好パフォーマンスを発揮して3トライ。「今日も持ち味のタックルとアタックに自信を持ってプレーした」と言うように、果敢に仕掛け、専大のタックルを弾き飛ばした。
開幕に続き、この日もプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれた活躍に、日大の中野克己監督も「接点の強さ、ボールキャリーでは、彼らしいプレーを見せてくれた」と評価をするも、「最後のところでガス欠になってしまう。70分、80分と力を出し続けられるプレーができるような選手になってもらいたい」と、あえて厳しい言葉で期待を込める。
井上本人も「プレーヤー・オブ・ザ・マッチは素直にうれしい。今季からHOにチャレンジして、首の取り方や、スローイングなどにも徐々に慣れてきた。まだまだ自分でも伸びしろがあると思うので、頑張っていきたい」と貪欲だ。
開幕2連勝を飾った日大は勝ち点10。次戦は10月17日、大東大と対戦する。
一方、連敗の専修大は、前半こそ粘り強いディフェンスを見せたが、後半に入っても流れを変えられず。「フォワードの一人ひとりのキャリアーが強くて、ディフェンスが1枚、2枚と巻き込まれてしまった。1v1のところで負けてしまった」と主将のCTB平山壮太。「次の東海大戦では低いタックル意識して、次戦へ切り替えていきいたい」と前を向いた。