各国代表 2021.10.02

豪代表ワラビーズが好調キープで来日へ 南半球4か国対抗戦は4連勝締めで2位

[ 編集部 ]
豪代表ワラビーズが好調キープで来日へ 南半球4か国対抗戦は4連勝締めで2位
ワラビーズの4連勝に大きく貢献したサム・ケレビ。東京サントリーサンゴリアス所属(Photo: Getty Images)


 今月来日して日本代表と対戦することになっているオーストラリア代表“ワラビーズ”が、南半球の強豪ライバルたちと競うザ・ラグビーチャンピオンシップを4連勝で締めくくった。
 10月2日、地元ゴールドコーストのシーバス・スーパー・スタジアムでおこなわれた最終節でアルゼンチン代表と激突し、32-17で快勝。
 オーストラリア代表は今大会、優勝したニュージーランド代表には敗れたものの、2019年のワールドカップ王者である南アフリカ代表にも連勝しており、4勝2敗(総勝点18)で2位となった。

 一方、2023年のワールドカップで日本代表と同組に入るアルゼンチン代表“ロス・プーマス”は、6戦全敗に終わった。

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 前半27分、アルゼンチンのLOトマス・ラヴァニニが危険なプレーで10分間の退出を命じられ、序盤にペナルティゴールで先制していたオーストラリアは追加点のチャンス到来。敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールを巧みに使ってゴールに迫り、持ち出したHOフォラウ・ファインガアが突っ込み最初のトライゲッターとなった。

 数的有利のオーストラリアはさらに34分、セットピースからのサインプレーを決めて得点する。ラインアウトスローからまもなくボールキャリーに移ったHOファインガアがNO8ロブ・ヴァレティニのブレイクスルーをアシストし、WTBアンドリュー・ケラウェイにつないで連続トライが生まれた

 15-3で折り返したオーストラリアは後半早々にも敵陣深くに入ってテンポよく攻め込み、CTBサム・ケレビが5点を追加。CTBレン・イキタウ、SOクウェイド・クーパー、FBリース・ホッジなど、フィニッシュにもっていったバックスの連係プレーも光った。

 54分(後半14分)と58分には、今大会トライランキングでトップに立っていたWTBケラウェイが連続でファイブポインターとなり、前半のトライと合わせてハットトリックを達成。58分のトライも、オーストラリアはラインアウトからのサインプレーでアルゼンチンを惑わし、最後はCTBイキタウがオフロードでケラウェイのトライをお膳立てした。

 意地を見せたいアルゼンチンは、63分と72分に、この日が代表デビューとなった22歳のPRトマス・ガジョがパワーで連続トライゲッターとなったが、チームは反撃遅く、15点差に詰めるのが精いっぱい。

 なお、この試合では4年ぶりにオーストラリア代表に招集された東京サントリーサンゴリアス所属のFL/NO8ショーン・マクマーンが後半途中から出場し、インターナショナルキャリアを再スタートしている。

 また、5年ぶりにオーストラリア代表に復帰した38歳のPRグレッグ・ホームズもこの試合の後半途中から出場し、第二次世界大戦後、最年長のワラビーとなった。

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