海外 2021.09.25

スーパーラグビー新規参戦のフィジアン・ドゥルア、元日本代表コーチのバーン氏が指揮官に就任

[ 編集部 ]
スーパーラグビー新規参戦のフィジアン・ドゥルア、元日本代表コーチのバーン氏が指揮官に就任
ドゥルアの指揮官となったミック・バーン氏。2019W杯では豪代表のスキルコーチを務めた(Photo: Getty Images)


 来年からスーパーラグビーに新規参戦するフィジアン・ドゥルアのヘッドコーチに、かつて日本代表でも指導した経験があるミック・バーン氏が就任することが明らかになった。9月24日にフィジーラグビー協会が公式に発表した。

 オーストラリアンフットボール(オージールールズ)の名選手だったバーン氏は、ラグビーコーチとしての経験も豊富で23年のキャリアがあり、2009年から2011年にかけてはジョン・カーワン ヘッドコーチ体制時の日本代表でFW&スキルコーチを務めていた。その指導力はニュージーランド代表でも活かされ、2011年と2015年のワールドカップ連覇に貢献。その後はオーストラリア代表のスキルコーチとなって2019年のワールドカップにも参加していた。また、スーパーラグビーでは2012年から2014年までブルーズのアシスタントコーチを務めていたこともある。

 そしてこのたび、2年契約でドゥルアを率いることになったバーン氏は、「初めてスーパーラグビーを航海するフィジアン・ドゥルアの家族に加わることは光栄であり、誇りに思います。私はコーチとしてのキャリアのなかで、フィジーチームのプレーのやり方をフォローし、称賛してきました。それは、ラグビーの楽しさを中核としたプレースタイルです。新しいスーパーラグビーシーズンが始まるとき、我々のクラブがそれを世界に紹介できることを非常に嬉しく思います」とコメント。そして、自分たちの誰も、それが簡単にできるという幻想には陥っていないと付け加え、課題があることを理解しているとし、「最初の2シーズンは大変な作業になりますが、この旅はやりがいがあり、楽しいものになるでしょう」と興奮している。

 参加する選手も少しずつ明らかになっており、7人制フィジー代表として今夏の東京オリンピックで金メダルに輝いたナポリオニ・ボラザや、15人制代表として18キャップを持つFLネマニ・ナングサなどがドゥルアに加わる。

 フィジアン・ドゥルアはオーストラリアを拠点とし、同じく新規参戦するモアナ・パシフィカ(サモアやトンガの選手を中心とするパシフィックアイランダーのチーム)や、ニュージーランド、オーストラリアのスーパークラブと戦う。

 計12チームが参加し、「スーパーラグビー・パシフィック」として開催される新大会は2022年2月18日に開幕する予定。

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