【東京五輪/ラグビー 女子】ラストプレーでケニアに逆転負け。サクラセブンズ、11-12位決定戦へ
勝利は、ラストプレーでするりと逃げた。
東京オリンピックのラグビー(セブンズ)、女子の2日目。プールステージで3戦全敗となった日本はC組で4位となり、7月30日の午後、9-12位決定戦へ回った。
その初戦でケニアと戦う。
先手をとった。
前半をリードされて終わるも、後半に入って2トライを奪い逆転する。勝利は、すぐ目の前にあった。
しかし試合終了間際、残り時間のない中で組まれたマイボールスクラム。日本は17-14とリードしていた。
スクラムからボールを出し、外に蹴り出せば終わりだった。
それをさせてもらえなかった。
SHが潰され、攻められた。しつこく守ったが、最後はカミラ・アティエノがゴールポスト横に飛び込んでケニアが勝利を得た。
この試合、サクラセブンズは待望の先制点を奪った。
きっかけは山中美緒のジャッカル。PKから速攻を仕掛けると相手は再び反則。素早く攻め、原わか花がインゴール左スミに入った。
その2分30秒後、ゴール前に蹴り込んだキックを取られ、潰せなかった。入れ違いから80メートルを走られ、(Gも決まり)5-7と逆転された。
前半終了間際には反則からスクラムを選択され、ワイドに攻められる。左サイドを走られて失トライ。5-14でハーフタイムを迎えた。
日本が速いテンポで攻撃を継続させたのが効いたか、ケニアは疲れているように見えた。
後半に入り、それがプレーに出る。最初のキックオフからアタックし続けると、スペースが生まれた。永田花菜がゴール前にキックを転がし、小出深冬がチェイス。トライを決めた。10-14とした。
日本は直後のキックオフで蹴ったボールを確保する。攻め、ターンオーバーされるも、しつこいディフェンスでPKを得た。
すぐに梶木真凜が前に出てトライ。山中のゴールも決まり、17-14と逆転した。
残り時間は2分強。リードを奪った日本は運動量が落ちず、粘り強く守った。
ケニア選手の顔が歪む。
ミスを誘ってスクラムを得る。そこから攻めてPK機も。スクラムを選んでゲームをフィニッシュさせるだけだったのに、結末は前述のように逆転負けだった。
今大会でここまで戦った4試合。やられ、次戦で修正し、健闘する展開が続いている。
平均22歳の若いチーム。脆い。でも吸収力がある。そしてなかなか勝てない。
残るは7月31日、午前9時キックオフの11-12位決定戦。ブラジルを振り回して勝利を手にしたい。
◆ケニア戦 女子セブンズ日本代表メンバー(数字は背番号)
4 梶木真凜
5 平野優芽
6 弘津悠
7 原わか花
9 大谷芽生
11 小出深冬
13 山中美緒
【リザーブ】
2 清水麻有(共同主将)
3 白子未祐
8 黒木理帆
10 永田花菜
12 堤ほの花