【東京五輪/ラグビー 女子】前回大会王者・豪州に大敗。サクラセブンズ、接点の圧力に苦しむ。
リオ五輪の金メダル獲得国にねじ伏せられた。
7月29日から始まった東京オリンピックのラグビー、女子セブンズ。プールCの初戦で日本はオーストラリアと対戦し、0-48と大敗した。
試合開始のキックオフはオーストラリアが蹴った。日本は、そのボールを確保、攻撃を仕掛けた。
すぐに前回大会王者の力を思い知らされた。ブレイクダウンで圧力をかけられて反則。PKから速攻を仕掛けられてシャーロット・カスリックに先制トライを奪われた(Gも決まり0-7)。
日本は2分後にもトライを許した。
またもや攻撃時のブレイクダウンで苦しむ。ターンオーバーから切り返しのアタックを仕掛けられる。エマ・トニガトがインゴール左に入った(0-12)。
その後、ハーフタイムまでに2トライを許した。
5分過ぎ、デミ・ヘイズに許したトライはスピードについていくことができなかった結果。前半終了間際の失トライは、攻めながらも接点でノットリリース・ザ・ボール。PKからの速攻で走り切られた。
0-24のスコアで始まった後半も、オーストラリアとの勢いの違いはそのままだった。
またもや4トライ、24点を奪われた。
後半開始のキックオフ。日本はいきなりスピードについていけなかった。
ボールを右に左に大きく動かす相手に振り切られる。左サイドをヘイズに走られた(Gも決まり0-31)。
その後の3トライは、いずれも接点での反則から失ったものだった。
PKからオーストラリアがすぐに攻め、外にボールを運ぶとついていけなかった。
2分、3分30秒過ぎ、6分30秒過ぎと、イエローのジャージーが赤白を置き去りにした。
前回大会王者は、ブレイクダウンへ強い圧力をかけるとき、見切り良く広がるときの判断が素晴らしく、日本にチャンスを与えなかった。
それでも日本は前半の途中、バティヴァカロロ ライチェル海遥らが半分ずらして前へ出て、オフロードパスを繋ぐ。外にスペースができた瞬間に原わか花が外で呼び、そこへキックを蹴るシーンを作れた。目指してきた形だった。
その時はノックオンで好機を逃すも、自分たちのスタイルを出せば得点機は生み出せると感じたはずだ。
まずは接点への対策を立て、次戦のアメリカ戦を迎えたい。キックオフは18時。人とボールが動き続けるラグビーを実践する。
◆オーストラリア戦 女子セブンズ日本代表メンバー(数字は背番号)
1 バティヴァカロロ ライチェル海遥(共同主将)
2 清水麻有(共同主将)
3 白子未祐
4 梶木真凜
5 平野優芽
7 原わか花
11 小出深冬
【リザーブ】
6 弘津悠
8 黒木理帆
9 大谷芽生
10 永田花菜
12 堤ほの花