ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズが先勝! 世界王者・南アとの初戦に逆転勝ち
イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの精鋭を集めて4年ぶりにチームを結成し、南アフリカに遠征中のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズが、2019年のラグビーワールドカップチャンピオンで現世界ランキング1位の南アフリカ代表“スプリングボックス”と激突。現地時間7月24日にケープタウン・スタジアムでテストシリーズの第1戦がおこなわれ、22-17でライオンズが逆転勝ちした。
前半、主導権を握ったのは南アだった。SOハンドレ・ポラードが安定したペナルティゴール(PG)で得点を重ね、9点リードで折り返した。
しかし、ライオンズは3-12で迎えた後半早々、敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押し込み、HOルーク・カウワンディッキー(イングランド)がこの試合最初のトライゲッターとなった。SOダン・ビガー(ウェールズ)がコンバージョンキックを決め、2点差とした。
対する南アは49分(後半9分)、FLピーターステフ・デュトイがプレッシャーをかいくぐってチャンスを作り、WTBマカゾレ・マピンピがキック&チェイスでバウンドしたボールを確保、サポートしたSHファフ・デクラークがインゴールに押さえ、点差は7点に広がった。
だが後半、テリトリー獲得とボール支配率で上回ったライオンズは南アにプレッシャーをかけ続け、反則を引き出し、52分、55分、62分とビガーが3連続PG成功で19-17と逆転した。
その後、南アにも得点チャンスはあったがスコアを動かすことはできず、逆にライオンズは78分にも途中出場のSOオーウェン・ファレル(イングランド)がPGで貴重な3点を追加。
ラストアタックにかける南アはリスタートのキックオフボールを確保しフェイズを重ねたものの、ライオンズは堅守で阻止、最後はLOマロ・イトジェ(イングランド)がボールを奪い返し、接戦を制した。
なお、第2戦(現地時間7月31日)と第3戦(同8月7日)は当初、ジョハネスバーグで開催予定だったが、同地では新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)による感染の第3波が広がっているため、場所変更となり、残り2試合ともケープタウンでおこなわれる。