国内 2021.07.05

五郎丸氏は静岡ブルーレヴズのクラブ・リレーションズ・オフィサーに就任。ファンや地域、スポンサーをつなぐ。

[ 編集部 ]
五郎丸氏は静岡ブルーレヴズのクラブ・リレーションズ・オフィサーに就任。ファンや地域、スポンサーをつなぐ。
磐田市にある静岡ブルーレヴズの事務所、天平のまちでトークライブが開かれた(©静岡ブルーレヴズ)

 7月4日、静岡ブルーレヴズ(旧ヤマハ発動機ジュビロ)がオンラインでトークライブを開催し、五郎丸歩氏が同クラブのクラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)に就任することを発表した。

 トークライブには、司会にラグビージャーナリストの村上晃一氏を迎え、五郎丸氏、山谷拓志社長、そして同クラブの事務所がある磐田市の草地博昭市長も参加した。

 プロスポーツクラブにはファンやスポンサーだけでなく、行政や地域、リーグとさまざまなステークホルダーが存在する。その関係(リレーション)づくりを五郎丸氏が担う。ライブの冒頭でも「最近はいろんなところを回って頭を下げています」と笑顔を見せた。

 CROは2015年にJリーグの鹿島アントラーズが中田浩二氏に付けた役職名。山谷社長はアントラーズの関係者から許可をもらい、今回の就任に至った。五郎丸氏も「一番しっくりくる。このチームに13年お世話になったので、しっかり恩返ししたい気持ちと、ラグビー界を盛り上げたいという気持ちの両方がひとつになったのがCRO」と話した。

 ステークホルダーとの関係づくりのほかにも、主にチケットの企画を担当するという。五郎丸氏は山谷社長から「新リーグのホストゲーム開幕戦を満員に」と指令を受けたことを明かした。山谷社長は「新リーグになって興行権がクラブに移るので、最初のホストゲームを満員にすることが一番の大きなインパクトになる。責任重大です」と発破をかける。
「今まではみなさんが満足できるようなサービスをまだまだ提供できていなかった。みなさんにまたスタジアムに来たいと思ってもらえるように、プロクラブになったことを証明したい」(五郎丸氏)

 2016年に所属したTOP14のトゥーロンでの経験も活かす考え。「トゥーロンでは試合だけではなく、一日中楽しんで帰るファンの姿を見てきた。そんな世界観を見たい」。

 すでに五郎丸氏は山谷社長にパワーポイントを使ってプレゼンをするなど、気合十分だ。

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