国内 2021.06.06

國學院栃木が7年ぶりに優勝。桐蔭を倒した流経大柏を抑える。-関東高校大会-

[ 編集部 ]
國學院栃木が7年ぶりに優勝。桐蔭を倒した流経大柏を抑える。-関東高校大会-
満面の笑みを浮かべる國學院栃木のメンバーたち(撮影:福島宏治)

 関東1都7県の上位校が集い7ブロックに分かれて戦う、関東高校大会の1回戦が6月5、6日に成田市中台運動公園で行われた(25分ハーフ)。

 最上位のAブロック決勝では、1回戦で桐蔭学園を倒した流経大柏と國學院栃木が対戦。國學院栃木が激しいディフェンスで流経大柏を抑え込み、19-0で完封した。桐蔭と引き分けての両校優勝以来、7年ぶりの優勝だった。 

 ここでは陸上競技場で行われた7試合と、球技場で行われたAブロックの3位決定戦(桐蔭学園 vs 茗溪学園)の模様をショートリポートと写真でお届けする。

◆1回戦の模様はこちら

PHOTOS:福島宏治

第1試合 Gブロック
湘南工大附 28-10 成城学園

 湘南工大附はCTB尾花波音②のラインブレイクを機に4分、ラインアウトモールで先制トライ。10分にはスクラムからCTB尾花が今度は自らトライを奪った。15分までに21-0とリードしたが、前半終了間際に成城学園が反撃に出る。WTB鵜飼睦士③が左隅で崩してトライ。後半6分にもラインアウトを起点に、際立つ活躍を見せたエースSOの吉田有佑②がインゴールに入り、10-21まで詰めた。その後も攻め立てた成城学園だったが、22分に逆にモールを押し込まれて勝負は決まった。

湘南工大附
成城学園

第2試合 Fブロック
早稲田実業 50-0 桐生第一

 早稲田実業は開始2分にFL福島颯太①が先制トライを奪うと、桐生第一を圧倒。前半だけで5トライを挙げて35-0とリ-ドした。後半に入って桐生第一も粘りを見せるが、5分にWTB鴻池大志③にこの日2トライ目を決められると、その後も2トライを追加された。早稲田実業は8トライ5ゴ-ルを挙げて50-0の快勝。

早稲田実業
桐生第一

第3試合 Eブロック
東海大甲府 21-19 明大中野

 明大中野にとっては2試合連続、最後のワンプレーで試合が決まった。前日は追いかける立場だったが、今日は逆。前半を12-7で折り返したが、東海大甲府は後半15分にCTB中村竜也③が均衡を破るトライ。ゴールも決まり逆転した。だが20分に明大中野がトライ&ゴールで突き放す。そして後半25分。守り続ける明大中野だったが、モールでの反則の繰り返しで、立て続けにFW2人が退場(シンビン)。東海大甲府が最後はピック&ゴーで、防御網をこじ開けた。ゴールも決まり劇的勝利となった。

東海大甲府
明大中野

第4試合 Dブロック
東京 26-14 関東学院六浦

 東京は5分、18分と立て続けにトライを奪って14-0とリ-ドを広げた。前半終了間際の24分、関東学院六浦にFWで押し込まれPR渡邉悠斗③に1トライを返されるも、後半5分にはSO吉田勇仁③のトライで19-7と点差を広げると、9分にもFB水野拓②が中央左に飛び込んだ。その後、1トライを返されるも26-14でDブロック1位に。

東京
関東学院六浦

第5試合 Cブロック
東海大相模 26-5 熊谷工

 前半を19-0とした東海大相模だったが、後半は熊谷工の堅いディフェンスをなかなか突破することができず苦しんだ。それでも、後半16分にPR栗崎和樹③が押し込んで24-0とリ-ドを広げた。終了間際に熊谷工はWTB塩原悠太③が右中間に蹴ったボ-ルを押さえて1トライを返し、意地を見せた。

東海大相模
熊谷工

第6試合 Bブロック
國學院久我山 54-0 昌平

 國學院久我山が2試合連続で0封。力の差を見せつけた。体を必死に当ててくる昌平に対し、久我山も引かずに突っ込む。4分の荒川真斗③のトライを皮切りに、計8トライを奪った。2トライを奪ったWTB伊藤宗隆のランは見事。昌平は敵陣に入る時間帯もあったが、スコアすることはできなかった。

國學院久我山
昌平

第7試合 Aブロック
國學院栃木 19-0 流経大柏

*國學院栃木が7年ぶりの優勝

 前日の試合で桐蔭学園を破って勢いに乗る流経大柏に対し、立ち上がりから國學院栃木が激しくプレッシャ-をかけた。國學院栃木の強力なFW陣が押し込み、相手陣内にじわじわと攻め込むと16分にWTB久保太志郎③が先制トライを決めた。雨でスリッピ-な状況にも苦しむ流経大柏は、ミスも重なり思うようにゲ-ムを進められず。逆に國學院栃木は23分に、SO伊藤龍之介②がディフェスラインの隙を見逃さず縦へ切れ込んで追加点。前半を12-0で折り返した。後半に入っても國學院栃木の鋭いタックルが流経大柏の足を止めた。焦りを見せる流経大柏に対し、國學院栃木は11分にFL長谷川太一③がダメ押しのトライ。19-0で國學院栃木が7年ぶりの優勝。前日の茗溪学園24-0と2試合続けての完封勝利だった。

國學院栃木
流経大柏

第7試合 Aブロック 3決 @球技場
桐蔭学園 27-7 茗溪学園

 前日、流経大柏に敗れた桐蔭学園は、先発したFWを総入れ替えして茗溪学園に挑んだ。4分に茗溪がFB箕部央一③のトライで先制。以降は互いの激しいタックルとミスが重なり、中盤での攻防が続いた。均衡を破ったのは桐蔭。18分に5㍍スクラムから展開して、交代出場のWTB天羽究平②が左隅にトライ。続く20分には、FB矢崎由高②のビッグゲインに、CTB今野椋平③がうまくカバーしてそのままインゴールへ、逆転に成功した。茗溪も鋭いタックルが刺さり、ジャッカルして雄叫びを上げるシーンもあったが、後半はスコアまでつながらず。桐蔭が1T1G2PGを加えて逃げ切った。

桐蔭学園
茗溪学園

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