国内 2021.03.27
サントリーがトヨタとの全勝対決制す。神戸製鋼も5連勝、キヤノンはリコーに競り勝つ。

サントリーがトヨタとの全勝対決制す。神戸製鋼も5連勝、キヤノンはリコーに競り勝つ。

[ 編集部 ]
果敢な走りも光ってマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたキヤノン10番の田村優(撮影:松本かおり)

 東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたキヤノン対リコーも熱闘となった。キヤノンはキャプテンのSO田村優を中心に14点ビハインドから追いつき、激しい競り合いを制した。

 先制したのはキヤノン。前半7分、ラインアウトからモールで押し込み得点した。
 しかし、その後リコーが3連続トライで主導権を握る。13分にSOアイザック・ルーカスがランで切り込み、右外でオフロードパスをもらったWTBネタニ・ヴァカヤリアがタックラーを振り切ってゴールへ駆け抜けた。ハーフタイム前には、ラインアウトからの攻撃で、前に詰めてきたキヤノンディフェンスの裏にSOルーカスがキック、タイミングよく抜けたCTBロトアヘア アマナキ大洋がトライゲッターとなった。54分(後半14分)にはラインアウトからのドライビングモールで加点した。

 堅守も強みとするリコーに対し、キヤノンは59分、敵陣深くで攻撃を繰り返しアドバンテージを得ると、SO田村がピンポイントのキックパスを放ち、WTBマイケル・ボンドがインゴールでキャッチしトライを奪い返した。
 田村はこの試合、走りでも魅せ、64分にもランでチャンスメイクし、波状攻撃をNO8コーバス・ファンダイクがフィニッシュ。田村のコンバージョンも決まり、21-21と追いついた。

 69分にリコーの10番をつけたアイザック・ルーカスが自陣から抜け、軽快なフットワークとダミーでディフェンダーを翻弄し勝ち越したが、キヤノンはすぐに取り返した。73分、ラインアウトからのムーブでボールを手にしたFB橋野皓介が裏のスペースに蹴り、途中から出場のWTBホセア・サウマキがチェイスに勝ってトライを挙げ、再び同点となった。

 そして、78分、キヤノンはハイボールのこぼれ球を手にしたWTBサウマキがキック&チェイスでプレッシャーをかけ、敵陣深くで相手の反則を引き出す。田村がショットを狙い、成功。これが決勝点となり、キヤノンが歓喜した。

 キャノンはこれで2勝3敗(総勝点9)、リコーは1勝4敗(総勝点7)となった。


▼「トップリーグ2021」特設ページはコチラ
https://rugby-rp.com/topleague

PICK UP