サントリーがトヨタとの全勝対決制す。神戸製鋼も5連勝、キヤノンはリコーに競り勝つ。
トヨタのSH茂野海人キャプテンは、「前半は賢く自分たちのプレーができたが、後半は入りが悪かった。ブレイクダウンで無駄に入ったり、個人のタックルミスがあった。しっかりディテールを改善していきたい」と反省する。
一方、勝ったサントリーのヘイグ監督も、「前半はミスもあった。プレッシャーをかけられて失点につながった。後半の出来には満足しているが、トータルで考えると想定していた形ではない」と厳しく試合を振り返る。
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたツイ ヘンドリックについて指揮官は、「リーダーズグループのひとりで、コミュニケーション能力が高い。いいドライバーであり、今日は80分間素晴らしかった」と評価する。7番をつけて今季初先発のショーン・マクマーンも期待に応え、「100%エナジーを発揮してくれる選手。(トヨタのマイケル・)フーパーに対してもいいパフォーマンスを発揮してくれた。クオリティが高いフランカーがたくさんいるのは、チームにとって素晴らしいこと」とし、チーム内の競争からも成長を感じている様子だ。
サントリーはトライ数で3本以上差をつけたためボーナスポイントも獲得し、5勝0敗(総勝点25)となっている。トヨタは4勝1敗(総勝点20)。
東大阪市花園ラグビー場でヤマハと対戦した神戸製鋼は、計8トライで難敵を下し、こちらも開幕から5連勝(総勝点23)となった。
神戸製鋼は開始早々にPGで先制すると、11分にはカウンターからWTB山下楽平のキックでチャンスを広げ、FLトム・フランクリンが最初のトライゲッターとなった。25分と38分には敵陣深くのスクラムからの攻撃でパワフルなCTBアタアタ・モエアキオラを使い、得点。32分にはヤマハのラインアウト失敗からトライにつなげていった。
前半だけで24点差をつけられたヤマハは、48分(後半8分)にトライを奪い返したが、神戸製鋼は主導権を渡さず、その後、3連続トライ。51分には自陣深くでターンオーバーしたあとボールを回し、キックに反応したWTB山下のビッグゲインでチャンスとなり、LOブロディ・レタリックのファイブポイントにつながった。54分には相手の落球から攻めに転じ、FB山中亮平がフィニッシュ。56分にはWTBベン・スミスらが躍動して波状攻撃となり、38点差がついて勝負あった。
ヤマハは終盤に2トライを奪い返して意地を見せたが、連敗。2勝3敗(総勝点11)となっている。