国内
2021.03.26
読谷高校はセンバツ初出場!石嶺傳實[読谷村長]は沖縄ラグビーを黎明期から支える。
だから合宿に来るチームは野球、サッカーはもちろん、ラグビーやソフトボール、パラリンピックの短距離チームなど幅広い。「このコロナ禍でもたくさんのチームが来てくれました」。
2019年のワールドカップ前には残波岬で日本代表が合宿を実施した。男子セブンズ代表は23日から合宿を行っている真っ最中だ。
ワールドカップの事前合宿でもアメリカ代表の誘致に成功。読谷での大会に参加したアメリカのセブンズ代表が15人制にも読谷を推薦してくれた。
今度の東京オリンピックの事前合宿にも、男女のニュージーランドセブンズ代表が決まっている。ニュージーランド代表はすでに3度合宿に来た。
「ほとんどのチームがクリニックを開いて村民の子どもたちと交流してくれる。ニュージーランド代表はハカもやってくれました。村民にとってはいい影響。見に来た人は大喜びですよ」
石嶺さんは村長を務めて今年で11年目になる。常に心がけているのは「読谷らしさとは何かということ」。
読谷はスポーツ施設やリゾートホテルといった観光資源が多くあるだけではない。残波岬に車を走らせれば、農業地帯が広がる。やちむん(焼き物)や読谷山花織、紅型といった伝統工芸もある(すべて人間国宝)。名護の美ら海水族館にいるジンベイザメも実は読谷出身だ。
「なんでもありの町です」
思えばラグビーもそうだった。
「中学まではサッカーをしてました。サッカーからすればラグビーは何でもありですよね(笑)。ボールを掴んでもいいし、相手にタックルしてもいいし、蹴ってもいい。これはなかなか新鮮で嬉しくて」
これからも「なんでもあり」の柔軟な発想で読谷村を支える。
〈読谷高校は25日発売のラグビーマガジン5月号「高校物語」でも紹介しています。そちらも合わせてご確認ください〉