リコーがヤマハとの激闘を制す。パナソニック、神戸製鋼、サントリー、トヨタは連勝。
レッドカンファレンスで首位に立つサントリーは、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場でHonda HEAT(ホンダヒート)と対戦し、31-14で制した。
チャレンジャーのホンダは粘り強く戦ったが、前半19分に危険なプレーをした選手がイエローカードを提示されて10分間の退出となり、サントリーは数的有利の時間帯に2トライを挙げた。1本目はオーストラリア代表33キャップのCTBサム・ケレビが中央を破ってフィニッシュ。2本目は、WTBテビタ・リーがパワーとスピードで左外をゲインし、デビュー2戦目で背番号9をつけた齋藤直人につないで連続トライとなった。
19-9で迎えた57分(後半17分)、サントリーはモールで前進後、ショートサイドを攻めてSH齋藤がインゴールに突っ込み追加点。
ホンダは71分にFW勝負でトライを奪い返し10点差まで詰めたが、サントリーは終盤にラインアウトからモールで押し切り、試合を締めくくった。
サントリーはこれで2勝0敗(総勝点10)、ホンダは2連敗(総勝点0)。
そして、開幕節で東芝との熱闘を制したトヨタ自動車は、同じく白星発進していたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(NTTコム)とユアテックスタジアム仙台で対戦し、47-29、総勝点を9に伸ばした。1勝1敗となったNTTコムは総勝点5。
トヨタは前半12分にPKからの速攻でWTB高橋汰地が最初のトライゲッターとなり、21分の2本目はターンオーバーから生まれた。SOライオネル・クロニエがカウンターを仕掛け、続けてゲインしたWTBヘンリー ジェイミーはマジックのようなハンドリングでCTBロブ・トンプソンにつなぎ、会場を沸かせた。
対するNTTコムは25分、ゴール前中央のスクラムからボールを右に動かし、新戦力の元スコットランド代表SHグレイグ・レイドローが長いパスを放り、WTB石井魁がフィニッシャーとなった。
だがトヨタは数分後、ラインアウトからのドライビングモールで加点し、再びリードを拡大。
後半もNTTコムが食らいつき、35-29と6点差に詰められたトヨタだったが、72分(後半32分)、敵陣22メートルラインに迫ってアドバンテージを得ると、SOクロニエが左前方にキック、バウンドボールはトヨタが確保し、交代で入ったばかりのFL吉田杏がインゴールに突っ込み、貴重な追加点となった。78分にはSH滑川剛人もトライを挙げ、勝負を決めた。