国内 2021.02.09
ラグマガで振り返る。トップリーグはこうして始まった(1)-日本リーグ構想-

ラグマガで振り返る。トップリーグはこうして始まった(1)-日本リーグ構想-

[ 編集部 ]
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 日本リーグ構想にはこれまで、「トップ10~12から外れたチームが休部、廃部の道をたどるのではないか…」とのネガティブな視点がつきまとってきたがガイダンスでは、発足当時に当落線上、あるいは下部リーグが予想されるチーム自身の担当者から「この世の中で、会社側にラグビー部への支援を要請するには、魅力的なリーグの存在をプレゼンするしかない。最初は(トップリーグから)漏れても、そこへ挑戦できる道がしっかり残されるなら会社側にも納得してもらえると思う。3年、5年のうちに…と説得し、努力するのが我々がやるべきこと」との意見も出たという。やるのなら1年でも早く――は、上昇チームに限られた願いではない事実も浮かんだ。

 その下部リーグからの道だが、例えば2003年度からのスタートの場合、翌’04年は、前述の通り’03年度の下位チームが、関東、関西、九州の3地域に置く下部の上位チームと自動的に入れ替わることが予定されているが、以後は、真のトップ10~12チームをピックアップするため、下部の各地域上位数チーム同士でトップ4を決めた末にトップリーグ下部との自動的入れ替わりとする予定だ。事実上、地域性が考慮されなくなるため「うちの地域からトップリーグチームがなくなる…」と不安を抱える協会もあるが、あくまで昇格の道は残されること、そしてトップリーグを立ち上げることによってのテレビ放映などが増え、これまで以上にファンへの露出が盛んになることで地盤沈下などのマイナス面はない――と、日本協会側は考える。

 広域にわたる対戦チームを考えると、移動費の増加など、これまで以上に各チームへの負担も増えそうだが、これは日本協会が負担する。「スポンサー収入、入場料収入、放映権収入で十分にまかなえる」との見通しで、関係者によると「各プレーヤーには、リーグからインセンティブの報酬を発生させることも実現できそうだ」という。

 正式な発表は5月中旬。それまでに、細部をつめていく作業が急ピッチで進められる。

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