国内
2021.02.01
ディアンズ ワーナー、東芝への決断(1)「先輩」リーチへの憧れ
「あれだけの経験があって、いろいろ学びたいと思った。2015年のあの大会でキャプテン、2019年大会もキャプテン。同じように海外から日本へ来ていて、似ているところも多い」
同じNZから、札幌へ。日本で鍛えられ、トップレベルへ。偉大なる先輩、リーチの足跡は、その先に続く輝かしいキャリアに重なっていく。自分も自分の道を。ワーナーはNZに帰るのではなく、大学ラグビーの選択も辞して、日本のトップチームに身を投じることに決めた。
ワーナー自身はすでに2年時にはU17代表に選出されており、その先に「ジャパン」の赤白フープ柄のイメージがなかった訳ではなかった。心持ちが少しずつ固まってきたのは、もちろん、楽しくプレーさせてくれたあびこラグビースクールのベースであり、掛け替えのない経験を得て、一生の友をもたらしてくれた高校生活があったからだ。
選手として将来を考える時、東芝というチームと、偉大なる先達に出会った。自分自身の決断を前に進めてくれた。
「日本代表のジャージーを着て、ワールドカップに出たい」
「僕もリーチさんが前に言ったように、日本のラグビーに恩返しがしたい」
進む道を見定めた若者は、はっきりと口にするようになった。
(つづく)