各国代表 2021.01.23

イングランド代表28選手決定。エディー・ジョーンズ監督、自宅から発表

[ 竹鼻智 ]
イングランド代表28選手決定。エディー・ジョーンズ監督、自宅から発表
175センチ、96キロの体躯で力強い走りを見せる初選出のWTBパウロ・オドグー。23歳。(Getty Images)
SHハリー・ランドルは173センチ、72キロ。線は細いがスピード満点。(Getty Images)



 コロナ異変種の発生が、多くの国民、政府、そしてビジネスを悩ませる英国。そしてこの禍は、イングランド代表チームをも直撃した。
 FWコーチを務めるマット・プラウドフットがコロナ陽性となった。同コーチの陽性判定数日前に「密なコンタクト」をとったエディ・ジョーンズ監督は、政府の規制に従い「10日間の外出自粛」を開始した。

 様々な規制とともに、現地時間2月6日(土)の15時15分(日本時間23時15分)にローマでのイタリア×フランスで開幕を迎える2021年シックスネーションズ。大会の行方は、フランスとイングランドの一騎打ちになるのではないか、というのが大方の予想だ。

 この日、外出自粛4日目を迎えるエディ監督は、イングランド代表の28選手を発表した。注目の代表初招集となった2人は、パウロ・オドグー(WTB/175cm/96kg/23歳)と、ハリー・ランダル(SH/173cm/79kg/23歳)だった。
「この2人には、今までとは違ったものをチームに与えてくれることを期待しています。
ハリーのプレーは、ここ2シーズンほどよく見てきました。彼の走りと、独特な攻撃のイニシアチブに光るものを感じます。着実に成長を続け、今回の代表召集となりました。
 パウロは、素晴らしいパワーを持った走り屋です。Xファクターと言われる、ひとつのプレーで試合を変える力を持った選手です」

 自宅からズームで会見に登場したジョーンズ監督。しかし、選手やコーチ陣とのコミュニケーションにはまったく問題ないという。「今の世の中、コミュニケーションはズームでまったく問題ありません。ずっと家にいますが、仕事はいつも通りにやっています」と余裕の表情だ。

 主将のオーウェン・ファレル(SO/CTB)、マロ・イトジェ(LO/FL)をはじめ、2019年ワールドカップ準優勝チームの主力組がまだまだ健在である現在のチーム。中断を挟んで完結した昨年のシックスネーションズ、その後に行われたオータム・ネーションズカップと、2020年2冠を達成した。
 チームは、相変わらず充実した選手層を誇る。

 イングランドの初戦は、現地時間2月6日(土)の16時45分(日本時間、6日25時45分)、トゥイッケナムにスコットランドを迎えて行われる。稀代の名将、エディ・ジョーンズHCに率いられたイングランドが、大会2連覇を達成することができるか注目だ。

◆FW
ルーク・カウワン=ディッキー(エクセター/26)、トム・カリー(セール/ 28)、ベン・アール(ブリストル/8)、エリス・ゲンジ(レスター/23)、ジェイミー・ジョージ(サラセンズ/54)、ジョニー・ヒル(エクセター/4)、マロ・イトジェ(サラセンズ/43)、ジョー・ローンチベリー(ワスプス/69)、コートニー・ロウズ(ノーサンプトン/85)、ジョー・マーラー(ハーレクインズ/72)、ベノ・オバノ(バース/−)、ウィル・スチュアート(バース/8)、サム・アンダーヒル(バース/22)、ビリー・ヴニポラ(サラセンズ/56)、ハリー・ウィリアムズ(エクセター/18)、マーク・ウィルソン(ニューカッスル/19)

◆BK
エリオット・デイリー(サラセンズ/47)、オーウェン・ファレル(サラセンズ/88)、ジョージ・フォード(レスター/72)、オリー・ローレンス(ウスター/3)、マックス・マリンズ(ブリストル/3)、ジョニー・メイ(グロスター/61)、パウロ・オドグー(ワスプス/−)、ハリー・ランダル(ブリストル/−)、ダン・ロブソン(ワスプス/7)、ヘンリー・スレイド(エクセター/34)、アンソニー・ワトソン(バース/46)、ベン・ヤングス(レスター/104)

※カッコ内は所属クラブ、キャップ数

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