コラム
2020.12.24
【コラム】よいこのペナルティマネジメント
【キーワード】関東大学ラグビー
実はこの日、試合後に泣いて悔しがる選手を近くで見ているところへなぜか運営側の1人がくぎを刺す風で話しかけてきており、こちらもよせばいいのに「現行のルールがなぜ周囲から受け入れられないかは理解されているか」との議題を持ちかけたばかりだった。その時の相手方は、よほど寒かったのかポケットに手を入れレギュレーションに沿った説明を繰り返していた。
結局、件のコンビニエンスストアでは、「ここで話すと…」の申し出で当該のコーチに雰囲気を察していただき、時を改め、練習場で話を伺った。取材者の身から出た錆としてのペナルティマネジメントを、取材対象者に聡明に対処していただいたと言える。
改めて自分と向き合えば、ふたつの観点で反省した。
ひとつは、その折の空気に引きずられて返答内容を設定してしまっていたのではないかというもの。
もうひとつは、試合後に取材対象者に声をかけられた自分がいついかなる時も「ここで話すと…」式で答えるとは限らないのではないかというものだ。
実際、大会のレギュレーションがどう運用されるかは各会場の担当者によるところがあり、別日、別会場では、出場チームの監督が好意でフィジカルディスタンス順守の囲み取材を実施したケースもあった。その時はその時のペナルティマネジメントのもと、複数の記者に交じって当該の監督に質問をした。