ワールドカップ 2020.12.15

【RWC2023 プールA】 数々の名勝負繰り広げたNZとフランスがプールステージで激突

[ 編集部 ]
【RWC2023 プールA】 数々の名勝負繰り広げたNZとフランスがプールステージで激突
左からNZのB・バレット、フランスのンタマック、イタリアのビジ(C)Getty Images


 自国開催となる2023年のラグビーワールドカップで悲願の初優勝を目指すフランス代表“レ・ブルー”は、過去3回の優勝を誇るニュージーランド代表“オールブラックス”と一緒のプールAに入った。1987年の第1回大会決勝(NZ勝利)、1999年大会の準決勝(フランス勝利)、2007年大会の準々決勝(フランス勝利)、2011年大会の決勝(NZ勝利)、2015年大会の準々決勝(NZ勝利)など、数々の名勝負を歴史に刻んだ因縁の両チームが、2023年大会はプールステージから観る者を興奮させる。

 イタリア代表“アズーリ”も同組に入ったが、イタリアは過去ワールドカップで一度もベスト8入りしたことがなく、プールAから決勝トーナメントに進む2チームはニュージーランドとフランスが有力か。

 フランスは、今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)は2位だったが、優勝したイングランドに黒星をつけた唯一のチームだった。秋のオータム・ネーションズカップも準優勝に終わったが、決勝は先発15人のキャップ総数がわずか「68」という極めて経験が浅い布陣で臨みながら、スタメン合計「772」キャップのイングランド相手に奮闘し、延長にもつれる死闘を演じた。選手層が厚くなっている証拠だ。

 2018年と2019年にワールドラグビーU20チャンピオンシップで優勝を遂げた選手など、若手が育っている。そのうちのひとりであるロマン・ンタマック(21歳)は、2019年のワールドラグビー年間最優秀新人賞(ブレイクスルー・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー)を受章。今年のシックスネーションズで大会最優秀選手に選ばれたのはハーフ団でコンビを組むSHアントワーヌ・デュポン(24歳)であり、ふたりは自信に満ちている。

 2019年ワールドカップでベスト8に終わったあと、ファビアン・ガルティエ ヘッドコーチ率いる新体制となり、今年のテストマッチは7勝2敗の好成績。世界ランキングは1年前の7位から4位に上昇している。

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